04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
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3週間のサマーブレイクが明けて
後半戦に突入したmotoGP。
第11戦、ブルノサーキットで8/16に決勝が行われたチェコGP。
コーナーが多い見るからに難しいコースだが、
ロッシは過去何度も結果を出している、相性のよいコース。
本レースより、かねてより体調不良を訴えていた
ドゥカティ、ケイシー・ストーナーが、以降3戦の欠場を発表。
復帰はポルトガルGPの予定。
これでケイシーは現在ランキング3位も、
必然的に優勝戦線からの脱落…。
もちろんヴァレンティーノに勝ってもらいたいけど、
レースを面白くしてくれる好敵手がいなくなるのは残念。
2年前はにっくきケイシーだったけど、
昨年の2人のバトルは素晴らしかったし、
早く体調を整えて、来シーズンからはまた素晴らしい走りをみせてほしい。
これで優勝争いは、実質的にヤマハの2人に絞られたということか…。
なお、ケイシーの代役として、
ミカ・カリオがドゥカティのワークス・マシーンに乗ることに。
レースは3番グリッドスタートのホンダ、ダニ・ペドロサが
ホールショットを奪うも、
ポール・ポジション・スタートの
ヤマハ、ヴァレンティーノ・ロッシがすぐに抜き返して
トップを走る展開。
同じくヤマハのホルヘ・ロレンソは2番グリッドスタートで、
ペドロサの後にピッタリとつけて3位をキープ。
レースはこのまま3人でトップ争いが行われるかとも思われたが、
4周目にロレンソがペドロサを交わすと
トップ2人が引き離しにかかり、
ペースの伸びなかったペドロサは置いていかれるかたちに。
こうなってくるといつものパターンで、
ロッシにとっては非常に嫌な展開に。
ロレンソはここのところの闘士が凄まじいので、
脅威以外の何物でもない。
そして16周目、3コーナーでついにロレンソがロッシにしかけ、
トップに立つ。
これでまたヤマハ2台によるバトルとなるわけだが、
なんと翌17週目、同じく3コーナーで
ロッシがロレンソのインをついてパスしようとしたところ、
ブレーキングをミスったロレンソがそのまま転倒…。
そのままレース復帰が不可能となり、ロッシの独走態勢となった。
ロレンソは怪我もなかったみたいなので何よりだけど、
かなり悔しそうだったなー…。
まだまだ強靭な精神力が必要ということなんでしょう。
バトルは観ていて心臓に悪いけど、
レースの醍醐味のひとつだし、
矛盾してるけどそれを制して勝つ
ロッシを見たいというのもあるので、
ロレンソが2戦連続転倒リタイアとなったのは残念。
しかもロッシはマシンの状態も良く、ペドロサが離された時点で、
ロレンソとのバトルの準備はできていて、
「素晴らしいショーをお見せできなくて残念だ」
ともコメントしていたから、自信もあったようだし、
バトルをしても余裕で交わして貫禄の勝利、
という画を見たかったな~。
観ていた感じ、たとえロレンソが転倒しないで
持ちこたえていられたとしても、
ロッシ優勢で、バトルをしてもそれは変わらずだったと思う。
結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
3位 トニ・エリアス(ホンダ・サテライト)
4位 アンドレア・ドビツィオーゾ(ホンダ)
「またしてもヤマハのワンツーフィニッシュ!」
とならなくて残念だったけど、
とりあえずロッシ君が、相性の良いコースで、
今季5勝目の優勝をポール・トゥ・ウィンで飾り、
着実にポイント差を広げることができて良かった。
ラスト・ラップ走行中に、後を確認して軽くウィリー、
そしてチェッカー時にも、派手にウィリーしての堂々の優勝!
それでもペドロサとの差が10秒以上だから、
いかに速かったかということだし、
それだけにロレンソの転倒は本当に残念。
そしてロッシはジャコモ・アゴスチーニが持つ
通算表彰台獲得記録、159回を遂に抜き、
160回と単独トップの新記録を樹立。
また一つ偉業を成し遂げ、そしてその記録はこれからも
自身の手によって更新されていく。
3位争いが面白く、個人的にはエリアスに勝ってもらいたかったので
この結果は嬉しい。
エリアスはまだ来シーズンの契約が決まっていないようで、
自身が今季初表彰台に上がったということもあり、
まだ1回も表彰台に上がってないライダーが
来季の契約が決まっているのに
自分のシートがまだ未定なことに不満をぶちまけていた。
昨年からいいライダーだなーと注目しているだけに、
是非とも早くシートを確定させてほしい。
問題は6位争いで、ニッキー・ヘイデン、
コーリン・エドワーズ、ミカ・カリオ、マルコ・メランドリの順で
形成されていた集団の後で、
ラスト2周の21周目で、カリオを交わしたメランドリの後で
カリオがアウト側から転倒。
そしてそのままイン側を走っていたメランドリにクラッシュ。
2台とも残り2周のところでリタイアとなってしまったが、
見た感じカリオが悪いにも関わらず、
カリオはメランドリにどついたりと怒りを露にしていたのが
なんだか残念だった。
メランドリは説明しようとしていたように見えたが、
真相は果たして!?
とりあえず2人とも身体は無事だったようで良かった。
ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
ロッシとロレンソの差はこれで50ポイント。
ロッシ君はもう優勝に王手をかけたと言っていいんじゃないかな!?
ケイシーが欠場でペドロサとの差は15ポイントに。
ケイシーはあと2レースはノーポイント確定のわけだから、
ここの入れ替わりも確定でしょう。
エリアスのところで話が出たが、
来季の契約問題を現時点で解る限りで。
エリアスが去ることとなったグレシーニ・ホンダには、
250cc からステップ・アップする
マルコ・シモンチェリと、
グレシーニが古巣でもあるメランドリが復帰。
メランドリの現所属、ハヤテは今年で解散。
ホンダ・ワークス、レプソル・ホンダは現在の2人、
ダニ・ペドロサと、アンドレア・ドビツィオーゾ
の契約継続を発表。
ヤマハ・ワークスはロッシとは来季も契約が残っているので決定。
問題はロレンソで、一時はレプソル・ホンダへの移籍が噂されたが、
当のホンダが現状の2人で確定させたので、
決裂したということでしょう。
ヤマハはロレンソ争奪合戦に伴う
ギャラの吊り上げ合戦には参戦しないと明言しており、
あくまでも現パッケージでの提示を崩していない。
ロレンソ自身もヤマハでの現体制が最高とはしているが、
どうしてもロッシに勝ちたいだろうし、
同じマシンで勝てないなら、他の勝てる体制が整ったチームで
金額的にも条件が満たされれば、
移籍する可能性は十分に考えられる。
個人的にはドゥカティというのもあり得るのではないか、
と思っていたら…。
本日、ドゥカティがロレンソに接触しているという報道が!
実際にはドゥカティ・マールボロ・チームのスポンサーである
フィリップモリスが接触とのことだが、
提示額は700万ユーロ(日本円で約9億3千万円!)とのこと…!
ちなみにホンダがロレンソに提示した金額は
200万ユーロらしい…。
ケイシーの調子がいまひとつだし、
ニッキーは結果が出せない。
となると、ドゥカがホルヘ取ってニッキーを放出する可能性も
十分に考えられるでしょう。
ドゥカティとケイシーの信頼関係は強固なようなので、
まさかケイシー放出はないだろうけど…。
テック3ヤマハ、ジェイムズ・トーズランドは
ほぼ残留なしが決定。
本人はmotoGP残留を希望だが、
移籍先が見つからないと、恐らくスーパーバイクに移籍か。
コーリン・エドワーズも残留を希望しているが、
同じくスーパーバイクに移籍の可能性もあり、
アプリリアからのオファーがあったのを断っただの、
ヤマハのベン・スピーズとのmotoGPとスーパーバイクでの
入れ替えの噂もあり。
その他テック3ヤマハは、ランディ・ド・ピュニエ、
クリス・バーミューレンとも交渉をしているとか。
スズキはカピロッシ残留はほぼ決定か。
バーミューレンの動向は不明。
レースも後半戦に突入したということもあり、
各チームとも、来季への体制づくりも本格的に着手しているだろうから、
ロレンソだけではなく、
各チーム、各ライダーの挙動にも要注目。
サマーブレイク前の2週連続開催、
全く目が離せない中盤、大注目のmotoGP。
第9戦、ドイツはザクセンリンクで7/19に決勝が行われたドイツGP。
コースを見る限りは、ヤマハ向けに見える、期待のレース。
ポール・ポジションはヤマハのヴァレンティーノ・ロッシ。
2番グリッドは同じくヤマハのホルヘ・ロレンソ。
予選の段階でもやはりヤマハが速い。
3番グリッドはドゥカティ、ケイシー・ストーナー。
ケイシーは途中でセッションを切り上げたようだが、
やはり体調不良が影響しているのか…!?
スタートは3列目、8番グリッドからスタートの
ホンダ、ダニ・ペドロサが、ラグナセカに続き
今回もロケットスタートに成功。
一方フロント・ローからスタートのロレンソも
ラグナセカ同様、スタートに失敗。
だがすぐに4番手まで挽回。
しかも追い上げは本当に速かった。
レースはポール・ポジション・スタートのロッシが
そのままトップに立ち、4強の他の4人が追うかたちに。
7周目、ストーナーが遂にロッシをパス。
この2台で抜け出すかとも思われたが、
ロレンソがペドロサをパスして3位に浮上してくると
ロッシまでの差が見る見る縮まる。
ロッシがそれを見越してか17周目、
ストーナーをパスしてトップに立ち、引き離しにかかるも、
18周目にはロレンソもストーナーをパス。
こうなるとまたしてもヤマハ2台でのバトル、
優勝争いとなってくる。
昨年までだと抜かれて終わりのケイシーではなかったのだが、
体調不良がまだまだ癒えないのか、
今年はやはりここで脱落。
逆に毎戦毎戦経験するごとにロレンソは本当に脅威に感じる。
26周目、1コーナーでロレンソがロッシを、
そして一時は差をつけられていたペドロサがストーナーを
それぞれ同時にパスして上位4人が一気に入れ替わり
ロレンソがとうとうトップに。
またしても終盤で激しいバトルが展開。
タイヤはロッシのみ両方Hard で、
他の3人は片方はExtra Hard を選択。
終盤は硬いタイヤを履いたライダーがやはり有利か、
この場合柔らかめのロッシよりもロレンソが有利かとも思われたが、
29周目のまたしても1コーナー、
今度はロッシがロレンソを抜き、再びトップへ。
残り2周、ロレンソは果敢にアタックするも、
ロッシがギリギリのライン取り、ギリギリのブレーキングで死守。
ラスト・ラップはまたしても本当に見ごたえのあるバトルだったが、
ロレンソまたしても及ばずでロッシが優勝!
ヤマハ2台で激しいバトルしながら
最後は2人共ウィリーでチェッカーという
最後まで目が離せないレースだった。
結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
4位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
ロッシは単独最多の今季4勝目をポール・トゥ・ウィンで飾り、
ジャコモ・アゴスチーニが持つ表彰台獲得記録、
通算159度目の表彰台獲得に追いついた。
自己通算優勝回数は101回と伸ばすも、アゴスチーニの記録、
123回に追いつくまでにはあと2シーズンは必要か…。
これでヤマハ1、2は今季4度目
(ロッシ - ロレンソの順は3度目)。
ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
ロッシ単独トップもロレンソとの差は14ポイントと
まだまだ安心はできない。
フランスでのノーポイントが痛い…。
第10戦、イギリスはドニントンで7/26に決勝が行われたイギリスGP。
ドニントン・パークはなくなってしまうのか(!?)
恐らく今年で同地でのレースの開催は終了のよう…。
HM/HR ファンにも馴染みがある伝統の
『Monsters of Rock』が開催されいたかの地ということもあり、
好きなサーキットでもあっただけに、残念…。
レースは変わり易いイギリスらしい天候の中、
今季3度目のウェット宣言でのレースとなったが、
路面はほぼドライ。
スタート時は雨がモニタにポツポツ当たる程度。
途中マシン交換が可能ということもあってか、
ほとんどのライダーがスリック・タイヤを選択。
ロッシ得意のコースのひとつだが、
過去2年は優勝に見放されている…。
そんなロッシがポール・ポジションを獲得。
2番グリッドがペドロサ、3番グリッドがロレンソ
予選転倒があったストーナーは
2列目、4番グリッドからのスタートで、
4強が上位4番手までをしっかり占拠してのスタート。
レイン・タイヤを選択したストーナーは大きく遅れる。
スタートで躍進したのはホンダ・サテライトのトニ・エリアスで、
強豪の中で一気にトップに立つ。
レース序盤、順位が目まぐるしく入れ替わる中、
トップグループに喰らいつく素晴らしい走りをみせるも、
5番手走行中の8周目、ハイサイドによる転倒でリタイア。
もったいない…。
この時点でフィアット・ヤマハ2台に
レプソル・ホンダ2台が追うかたちとなっており、
またしてもヤマハ2台によるトップ争いが予想できたが
9周目、今度はロレンソが転倒でリタイア。
そのままロッシ独走に期待するも、
ドビツィオーゾが追撃。
ペドロサが遅れ、ロッシとドビツィオーゾの一騎打ちになったが、
20周目、小雨が降る中、なんと今度はロッシもが転倒。
幸いダメージはなく11位でレースに復帰はできたが
これでトップ争いからは脱落。
後続に10秒以上のアドヴァンテージを築いていただけに残念だが、
これでドビツィオーゾが独走。
しかし雨が強くなってきて、
マシンを乗り換える選手が出てくる中、
ドビツィオーゾのペースも落ち、
激しい2位争いを展開していた
ホンダ・サテライトのランディ・ド・ピュニエと
ヤマハ・サテライトのコーリン・エドワーズの2人と
ドビツィオーゾとの差が見る見る縮まる。
結局持ち直したドビツィオーゾが逃げ切り、
今季初の表彰台、最高峰クラス初優勝を飾った。
2位はラストラップでド・ピュニエを交わし、
ベテランらしい素晴らしい走りをみせたエドワーズ。
経験が物を言う落ち着きが驚異的な走りに繋がったのか、
とにかく素晴らしかった!
トップを狙えそうだっただけに、少々残念だったが、
今季初表彰台、今季最高位でフィニッシュは嬉しい結果。
コーリン、おめでとう!
結果
1位 アンドレア・ドビツィオーゾ(ホンダ - ワークス)
2位 コーリン・エドワーズ(ヤマハ - サテライト)
3位 ランディ・ド・ピュニエ(ホンダ - サテライト)
表彰台は意外なというか、多分こういうことはもうないであろう
かなり珍しい顔ぶれ。
ド・ピュニエもいいライダーだし今後に期待。
またしても雨で波乱が起きたレースとなってしまったが、
最後のドニントンはヴァレンティーノに勝ってほしかった…。
転倒したロッシは雨が強くなって他のライダーがペースを落とす中、
雨の中驚異的な挽回をみせ、
最後は地元イギリス、ヤマハ・サテライト・チームの
ジェイムズ・トーズランドとのバトルを制して
5位でフィニッシュ。
ペドロサは雨の中で安全走行を優先したのか
9位でフィニッシュ。
ストーナーはドゥカティのチームメイト、
ニッキー・ヘイデンと共に周回遅れで
それぞれ14位、15位。
ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
ランキングに変動なしも、
ロレンソがノー・ポイントで終わったため
貴重な11ポイントを獲得したロッシとの差が
やっと25ポイントに広がった。
これで今季優勝王手が見えてきたか。
休み前には悪くない結果。
これから8/16のチェコGPまで
2週間の短いサマーブレイクに入るmotoGP。
各チーム、ライダーにはリフレッシュして、
後半戦に備えてもらいたい。
まだまだ1レースでランキングが入れ替わる可能性があるだけに
後半戦も目が離せない。
4強の争いとなりそうな中、
ヨーロッパラウンドに突入したmotoGP 2009。
第3戦、スペインはヘレスで5/3に決勝が行われたスペインGP。
ポール・ポジションを獲得したのは地元スペイン人の
ヤマハ ホルヘ・ロレンソ。
同じくスペイン人のホンダのダニ・ペドロサは
2番グリッドからのスタート。
3番グリッドからはドゥカティ ケイシー・ストーナー。
帝王、ヤマハのヴァレンティーノ・ロッシは
出遅れて2列目、4番グリッドからのスタート。
レースは序盤、好スタートを切ったペドロサが首位をキープし
独走態勢に入ろうとするも、
ロレンソ、ストーナーを交わしたロッシがじわじわと追い上げてきて、
遂に抜き去り差をつけて今季初優勝!
レースを観ていてもペドロサのマシンは序盤から速かったし、
実際トップスピードが速かったようだけど、
経験とテクニックからそれを上回る走りをしたロッシ君が
やっぱり上手だったということでしょう。
しかしペドロサも優勝こそはできなかったとはいえ、
怪我の影響をもう感じさせない素晴らしい走りでした。
結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
ロッシに対抗心剥き出しだったロレンソは
あと一歩でストーナーを抜くところで転倒リタイア。
まだまだ若いね。
これでランキング上もロッシがトップに!
ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
3位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
ロレンソとペドロサは同率の41ポイント。
第4戦、フランスはルマンで5/17に決勝が行われたフランスGP。
ペドロサがポール・ポジションを獲得。
ロレンソが2番グリッドからのスタート。
以下ヘレスと同様、3番グリッドからはストーナー、
ロッシは2列目、4番グリッドからのスタートとなった。
レースはウェットコンディションで行われるも、
徐々に路面が乾いてきたようで、
スリックタイヤを履いたマシンに乗り換えるために
各ライダーがピット・イン。
このタイミングがレースの勝敗を左右してしまったよう。
序盤、ロレンソが好スタートを切り、一気に引き離しにかかる。
ロッシが追いつこうとなんとか2番手に浮上するも、
追いつけないと判断したのか5周目に一番早くピット・イン。
早めのタイヤ交換で勝負に出るも、
なんとマシンを乗り換えた直後に転倒。
転倒によるマシントラブルからか、再度ピット・イン。
既定により再度レインタイヤを履いた最初のマシンに乗り換え。
しかしその時ピットでの速度超過でペナルティを課せられたため、
ここで3度目のピット・イン。
そしてレインからスリックタイヤを履いたマシンに乗り換えるため
最後のピット・インと、合計4度のピット・インを強いられてしまったため、
結果的に2ラップの周回遅れ、16位と最下位フィニッシュ。
手痛いノーポイントに終わった。
ロッシはこれで連続ポイント取得の記録がストップしたはず…。
ロレンソはレイン・タイヤのままトップをキープして独走。
13周目に一番遅いタイミングでピット・イン。
これも上手くいき、後続に追いつかれることなく
そのままトップで独走フィニッシュ。
4戦目にして今季2度目の優勝を飾った最初のライダーとなった。
同じヤマハ勢、チームメイト同士で全く対照的な結果となってしまった…。
このピット・イン劇で各ライダーの順位が激しく入れ替わり、
結果としてロッシと同じく早めのマシン交換が成功した
ハヤテ・レーシングのマルコ・メランドリが大健闘!
2位フィニッシュで今季初表彰台。
メランドリはカワサキ問題とかいろいろあったから、
この結果は本当に嬉しいと思うし、
チームとしてもハヤテがひとつの結果を出してくれたのは
GP ファンとしても嬉しく思う。
結果
1位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位 マルコ・メランドリ(ハヤテ)
3位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
ロッシと同じく早めのピット・インしたペドロサは
8秒以上の差がついていたチーム・メイト、
アンドレア・ドヴィツィオーゾを執念で抜き去り
見事表彰台へ。
ドヴィツィオーゾはあと一歩のところで
表彰台を逃す結果に。
ケイシー・ストーナーは苦戦しつつも
5位フィニッシュ。
ロッシも転倒がなければ最悪このくらいの無難な位置で
フィニッシュできていただとろうに…。
これでランキングが変動。
ランキング
1位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
ロレンソが66ポイントで、ロッシとストーナーが
同率の65ポイントで追うかたちに。
第5戦、イタリアはムジェロで5/31に決勝が行われたイタリアGP。
レース前には雨が上がったものの、
路面がまだ濡れているため
ルマンと同様ウェット宣言が出されたレース。
ポール・ポジションは好調のロレンソ。
2番グリッドはムジェロに縁がないストーナー。
3番グリッドは地元イタリア、カピロッシ。
ロッシはまたも2列目、4番グリッドからのスタートとなった。
各ライダー慎重だったのか、スタートで早くも順位が大きく変動。
雨に強いクリス・バーミューレン(スズキ)が
11番手スタートから一気にトップに躍り出る。
それをストーナーがすぐに抜き返す。
他、レプソル・ホンダ勢も好スタート。
ロッシ、ロレンソと交えてこの辺がトップ集団を形成する。
そんな中驚異的な走りを見せたのは
ルマンと同じくまたしてもメランドリ。
15番手スタートながら、7周目にはなんと3番手までに。
ロッシ、ドヴィツィオーゾと共にトップ争いをすることに。
8周目にロッシがドヴィツィオーゾを抜いてトップに立つと、
メロンドリも追随。
10周目にはロッシをパスしてトップに!
しかし問題はいつレイン・タイヤからスリック・タイヤを履いた
マシンに乗り換えるかということで、
流石に各ライダー、チーム共に、
今回はルマンよりはスムーズに乗り換えできていた印象だったが、
やはりまたしても勝負に影響を与えることに。
ロッシとメランドリのトップ争いを尻目に
ドヴィツィオーゾが9周目でピット・イン。
この作戦は成功で、11周目に遅れてピット・インした
ロッシ、メランドリらを尻目に再びトップへ。
しかし徐々に調子を上げたストーナーが
ドヴィツィオーゾを抜き返し独走。
結果
1位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
ストーナーが縁のなかったムジェロで初優勝、
今季2勝目を飾った。
ドゥカティとしてもムジェロ初優勝。
ロレンソを抑えての優勝だったので
このレースはストーナーが勝って良かったということで。
ケイシー、良かったね。
前回ムジェロでの悪夢を自らネタにして
頭を抱えた自分をプリントした特性ヘルメットを被って
記録のかかったレースに挑んだロッシは、
交換したマシンのタイヤの調子が上がらず
結局ムジェロ7年連続優勝の大記録を
8に伸ばすことが出来なかった…。
地元イタリアで勝てなかったのは本人が一番残念だろうけど、
それでも意地の表彰台で3位フィニッシュは流石。
メランドリもマシン交換後に調子が上がらず
順位を落として7位でフィニッシュ。
しかし確実にインパクトを残せているので
今後のレースでも結果を出せるように
いい走りをしてもらいたい。
土曜日のフリー走行で腰と右足を痛めていて
痛み止めを飲んでレースに挑んだペドロサは、
タイヤ交換後に転倒。
怪我の影響でそのままリタイア。
悶絶した表情が痛々しく、そのまま担架で運ばれたけど、
次戦は地元スペイン。
なんとしても勝ちたいところだろうけど、
それ以前にレースに出られるかどうか…。
これでまたしてもランキングが変動。
ランキング
1位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
トップ3人は僅差。
今年は4強と言われてきたけど、
怪我の影響を考えると、ペドロサは優勝戦線離脱かな…。
どうやら上位3人で優勝を争いそうな雰囲気。
しかし序盤からいろんなライダーが入り乱れての
混戦模様を呈しているのが今年のmotoGP。
お陰でレースがより面白くはなってきているけど、
ファンとしては早く安心させてもらいたいもので…。
とりあえず今年もますますレースから目が離せない。