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~ 迷える子羊ならぬ 迷えるメシアの戯言 ~   "狂乱の貴公子" The Messiah, Ronald Oscar のブログ(仮)
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Ronald Oscar
神聖ゴルゴタの陸メタルの会総帥 / KILLING ROSE リーダー(Vo/G)
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3週間のサマーブレイクが明けて
後半戦に突入したmotoGP。


第11戦、ブルノサーキットで8/16に決勝が行われたチェコGP。
コーナーが多い見るからに難しいコースだが、
ロッシは過去何度も結果を出している、相性のよいコース。

本レースより、かねてより体調不良を訴えていた
ドゥカティ、ケイシー・ストーナーが、以降3戦の欠場を発表。
復帰はポルトガルGPの予定。
これでケイシーは現在ランキング3位も、
必然的に優勝戦線からの脱落…。

もちろんヴァレンティーノに勝ってもらいたいけど、
レースを面白くしてくれる好敵手がいなくなるのは残念。
2年前はにっくきケイシーだったけど、
昨年の2人のバトルは素晴らしかったし、
早く体調を整えて、来シーズンからはまた素晴らしい走りをみせてほしい。

これで優勝争いは、実質的にヤマハの2人に絞られたということか…。

なお、ケイシーの代役として、
ミカ・カリオがドゥカティのワークス・マシーンに乗ることに。


レースは3番グリッドスタートのホンダ、ダニ・ペドロサが
ホールショットを奪うも、
ポール・ポジション・スタートの
ヤマハ、ヴァレンティーノ・ロッシがすぐに抜き返して
トップを走る展開。
同じくヤマハのホルヘ・ロレンソは2番グリッドスタートで、
ペドロサの後にピッタリとつけて3位をキープ。

レースはこのまま3人でトップ争いが行われるかとも思われたが、
4周目にロレンソがペドロサを交わすと
トップ2人が引き離しにかかり、
ペースの伸びなかったペドロサは置いていかれるかたちに。

こうなってくるといつものパターンで、
ロッシにとっては非常に嫌な展開に。
ロレンソはここのところの闘士が凄まじいので、
脅威以外の何物でもない。

そして16周目、3コーナーでついにロレンソがロッシにしかけ、
トップに立つ。
これでまたヤマハ2台によるバトルとなるわけだが、
なんと翌17週目、同じく3コーナーで
ロッシがロレンソのインをついてパスしようとしたところ、
ブレーキングをミスったロレンソがそのまま転倒…。
そのままレース復帰が不可能となり、ロッシの独走態勢となった。

ロレンソは怪我もなかったみたいなので何よりだけど、
かなり悔しそうだったなー…。
まだまだ強靭な精神力が必要ということなんでしょう。

バトルは観ていて心臓に悪いけど、
レースの醍醐味のひとつだし、
矛盾してるけどそれを制して勝つ
ロッシを見たいというのもあるので、
ロレンソが2戦連続転倒リタイアとなったのは残念。
しかもロッシはマシンの状態も良く、ペドロサが離された時点で、
ロレンソとのバトルの準備はできていて、
「素晴らしいショーをお見せできなくて残念だ」
ともコメントしていたから、自信もあったようだし、
バトルをしても余裕で交わして貫禄の勝利、
という画を見たかったな~。

観ていた感じ、たとえロレンソが転倒しないで
持ちこたえていられたとしても、
ロッシ優勢で、バトルをしてもそれは変わらずだったと思う。


結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
3位 トニ・エリアス(ホンダ・サテライト)
4位 アンドレア・ドビツィオーゾ(ホンダ)


「またしてもヤマハのワンツーフィニッシュ!」
とならなくて残念だったけど、
とりあえずロッシ君が、相性の良いコースで、
今季5勝目の優勝をポール・トゥ・ウィンで飾り、
着実にポイント差を広げることができて良かった。

ラスト・ラップ走行中に、後を確認して軽くウィリー、
そしてチェッカー時にも、派手にウィリーしての堂々の優勝!
それでもペドロサとの差が10秒以上だから、
いかに速かったかということだし、
それだけにロレンソの転倒は本当に残念。

そしてロッシはジャコモ・アゴスチーニが持つ
通算表彰台獲得記録、159回を遂に抜き、
160回と単独トップの新記録を樹立。
また一つ偉業を成し遂げ、そしてその記録はこれからも
自身の手によって更新されていく。


3位争いが面白く、個人的にはエリアスに勝ってもらいたかったので
この結果は嬉しい。

エリアスはまだ来シーズンの契約が決まっていないようで、
自身が今季初表彰台に上がったということもあり、
まだ1回も表彰台に上がってないライダーが
来季の契約が決まっているのに
自分のシートがまだ未定なことに不満をぶちまけていた。

昨年からいいライダーだなーと注目しているだけに、
是非とも早くシートを確定させてほしい。


問題は6位争いで、ニッキー・ヘイデン、
コーリン・エドワーズ、ミカ・カリオ、マルコ・メランドリの順で
形成されていた集団の後で、
ラスト2周の21周目で、カリオを交わしたメランドリの後で
カリオがアウト側から転倒。
そしてそのままイン側を走っていたメランドリにクラッシュ。
2台とも残り2周のところでリタイアとなってしまったが、
見た感じカリオが悪いにも関わらず、
カリオはメランドリにどついたりと怒りを露にしていたのが
なんだか残念だった。
メランドリは説明しようとしていたように見えたが、
真相は果たして!?
とりあえず2人とも身体は無事だったようで良かった。


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


ロッシとロレンソの差はこれで50ポイント。
ロッシ君はもう優勝に王手をかけたと言っていいんじゃないかな!?

ケイシーが欠場でペドロサとの差は15ポイントに。
ケイシーはあと2レースはノーポイント確定のわけだから、
ここの入れ替わりも確定でしょう。



エリアスのところで話が出たが、
来季の契約問題を現時点で解る限りで。

エリアスが去ることとなったグレシーニ・ホンダには、
250cc からステップ・アップする
マルコ・シモンチェリと、
グレシーニが古巣でもあるメランドリが復帰。
メランドリの現所属、ハヤテは今年で解散。


ホンダ・ワークス、レプソル・ホンダは現在の2人、
ダニ・ペドロサと、アンドレア・ドビツィオーゾ
の契約継続を発表。


ヤマハ・ワークスはロッシとは来季も契約が残っているので決定。

問題はロレンソで、一時はレプソル・ホンダへの移籍が噂されたが、
当のホンダが現状の2人で確定させたので、
決裂したということでしょう。

ヤマハはロレンソ争奪合戦に伴う
ギャラの吊り上げ合戦には参戦しないと明言しており、
あくまでも現パッケージでの提示を崩していない。

ロレンソ自身もヤマハでの現体制が最高とはしているが、
どうしてもロッシに勝ちたいだろうし、
同じマシンで勝てないなら、他の勝てる体制が整ったチームで
金額的にも条件が満たされれば、
移籍する可能性は十分に考えられる。

個人的にはドゥカティというのもあり得るのではないか、
と思っていたら…。

本日、ドゥカティがロレンソに接触しているという報道が!

実際にはドゥカティ・マールボロ・チームのスポンサーである
フィリップモリスが接触とのことだが、
提示額は700万ユーロ(日本円で約9億3千万円!)とのこと…!
ちなみにホンダがロレンソに提示した金額は
200万ユーロらしい…。

ケイシーの調子がいまひとつだし、
ニッキーは結果が出せない。
となると、ドゥカがホルヘ取ってニッキーを放出する可能性も
十分に考えられるでしょう。
ドゥカティとケイシーの信頼関係は強固なようなので、
まさかケイシー放出はないだろうけど…。


テック3ヤマハ、ジェイムズ・トーズランドは
ほぼ残留なしが決定。
本人はmotoGP残留を希望だが、
移籍先が見つからないと、恐らくスーパーバイクに移籍か。

コーリン・エドワーズも残留を希望しているが、
同じくスーパーバイクに移籍の可能性もあり、
アプリリアからのオファーがあったのを断っただの、
ヤマハのベン・スピーズとのmotoGPとスーパーバイクでの
入れ替えの噂もあり。

その他テック3ヤマハは、ランディ・ド・ピュニエ、
クリス・バーミューレンとも交渉をしているとか。


スズキはカピロッシ残留はほぼ決定か。
バーミューレンの動向は不明。


レースも後半戦に突入したということもあり、
各チームとも、来季への体制づくりも本格的に着手しているだろうから、
ロレンソだけではなく、
各チーム、各ライダーの挙動にも要注目。


 
 

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サマーブレイク前の2週連続開催、
全く目が離せない中盤、大注目のmotoGP。


第9戦、ドイツはザクセンリンクで7/19に決勝が行われたドイツGP。
コースを見る限りは、ヤマハ向けに見える、期待のレース。

ポール・ポジションはヤマハのヴァレンティーノ・ロッシ。
2番グリッドは同じくヤマハのホルヘ・ロレンソ。
予選の段階でもやはりヤマハが速い。
3番グリッドはドゥカティ、ケイシー・ストーナー。
ケイシーは途中でセッションを切り上げたようだが、
やはり体調不良が影響しているのか…!?

スタートは3列目、8番グリッドからスタートの
ホンダ、ダニ・ペドロサが、ラグナセカに続き
今回もロケットスタートに成功。
一方フロント・ローからスタートのロレンソも
ラグナセカ同様、スタートに失敗。
だがすぐに4番手まで挽回。
しかも追い上げは本当に速かった。

レースはポール・ポジション・スタートのロッシが
そのままトップに立ち、4強の他の4人が追うかたちに。

7周目、ストーナーが遂にロッシをパス。
この2台で抜け出すかとも思われたが、
ロレンソがペドロサをパスして3位に浮上してくると
ロッシまでの差が見る見る縮まる。
ロッシがそれを見越してか17周目、
ストーナーをパスしてトップに立ち、引き離しにかかるも、
18周目にはロレンソもストーナーをパス。
こうなるとまたしてもヤマハ2台でのバトル、
優勝争いとなってくる。

昨年までだと抜かれて終わりのケイシーではなかったのだが、
体調不良がまだまだ癒えないのか、
今年はやはりここで脱落。
逆に毎戦毎戦経験するごとにロレンソは本当に脅威に感じる。

26周目、1コーナーでロレンソがロッシを、
そして一時は差をつけられていたペドロサがストーナーを
それぞれ同時にパスして上位4人が一気に入れ替わり
ロレンソがとうとうトップに。
またしても終盤で激しいバトルが展開。

タイヤはロッシのみ両方Hard で、
他の3人は片方はExtra Hard を選択。
終盤は硬いタイヤを履いたライダーがやはり有利か、
この場合柔らかめのロッシよりもロレンソが有利かとも思われたが、
29周目のまたしても1コーナー、
今度はロッシがロレンソを抜き、再びトップへ。

残り2周、ロレンソは果敢にアタックするも、
ロッシがギリギリのライン取り、ギリギリのブレーキングで死守。
ラスト・ラップはまたしても本当に見ごたえのあるバトルだったが、
ロレンソまたしても及ばずでロッシが優勝!
ヤマハ2台で激しいバトルしながら
最後は2人共ウィリーでチェッカーという
最後まで目が離せないレースだった。


結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
4位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)


ロッシは単独最多の今季4勝目をポール・トゥ・ウィンで飾り、
ジャコモ・アゴスチーニが持つ表彰台獲得記録、
通算159度目の表彰台獲得に追いついた。

自己通算優勝回数は101回と伸ばすも、アゴスチーニの記録、
123回に追いつくまでにはあと2シーズンは必要か…。

これでヤマハ1、2は今季4度目
(ロッシ - ロレンソの順は3度目)。


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


ロッシ単独トップもロレンソとの差は14ポイントと
まだまだ安心はできない。
フランスでのノーポイントが痛い…。


第10戦、イギリスはドニントンで7/26に決勝が行われたイギリスGP。

ドニントン・パークはなくなってしまうのか(!?)
恐らく今年で同地でのレースの開催は終了のよう…。

HM/HR ファンにも馴染みがある伝統の
『Monsters of Rock』が開催されいたかの地ということもあり、
好きなサーキットでもあっただけに、残念…。

レースは変わり易いイギリスらしい天候の中、
今季3度目のウェット宣言でのレースとなったが、
路面はほぼドライ。
スタート時は雨がモニタにポツポツ当たる程度。

途中マシン交換が可能ということもあってか、
ほとんどのライダーがスリック・タイヤを選択。

ロッシ得意のコースのひとつだが、
過去2年は優勝に見放されている…。

そんなロッシがポール・ポジションを獲得。
2番グリッドがペドロサ、3番グリッドがロレンソ
予選転倒があったストーナーは
2列目、4番グリッドからのスタートで、
4強が上位4番手までをしっかり占拠してのスタート。

レイン・タイヤを選択したストーナーは大きく遅れる。

スタートで躍進したのはホンダ・サテライトのトニ・エリアスで、
強豪の中で一気にトップに立つ。
レース序盤、順位が目まぐるしく入れ替わる中、
トップグループに喰らいつく素晴らしい走りをみせるも、
5番手走行中の8周目、ハイサイドによる転倒でリタイア。
もったいない…。

この時点でフィアット・ヤマハ2台に
レプソル・ホンダ2台が追うかたちとなっており、
またしてもヤマハ2台によるトップ争いが予想できたが
9周目、今度はロレンソが転倒でリタイア。

そのままロッシ独走に期待するも、
ドビツィオーゾが追撃。
ペドロサが遅れ、ロッシとドビツィオーゾの一騎打ちになったが、
20周目、小雨が降る中、なんと今度はロッシもが転倒。
幸いダメージはなく11位でレースに復帰はできたが
これでトップ争いからは脱落。
後続に10秒以上のアドヴァンテージを築いていただけに残念だが、
これでドビツィオーゾが独走。

しかし雨が強くなってきて、
マシンを乗り換える選手が出てくる中、
ドビツィオーゾのペースも落ち、
激しい2位争いを展開していた
ホンダ・サテライトのランディ・ド・ピュニエと
ヤマハ・サテライトのコーリン・エドワーズの2人と
ドビツィオーゾとの差が見る見る縮まる。

結局持ち直したドビツィオーゾが逃げ切り、
今季初の表彰台、最高峰クラス初優勝を飾った。

2位はラストラップでド・ピュニエを交わし、
ベテランらしい素晴らしい走りをみせたエドワーズ。
経験が物を言う落ち着きが驚異的な走りに繋がったのか、
とにかく素晴らしかった!
トップを狙えそうだっただけに、少々残念だったが、
今季初表彰台、今季最高位でフィニッシュは嬉しい結果。
コーリン、おめでとう!


結果
1位 アンドレア・ドビツィオーゾ(ホンダ - ワークス)
2位 コーリン・エドワーズ(ヤマハ - サテライト)
3位 ランディ・ド・ピュニエ(ホンダ - サテライト)


表彰台は意外なというか、多分こういうことはもうないであろう
かなり珍しい顔ぶれ。
ド・ピュニエもいいライダーだし今後に期待。

またしても雨で波乱が起きたレースとなってしまったが、
最後のドニントンはヴァレンティーノに勝ってほしかった…。


転倒したロッシは雨が強くなって他のライダーがペースを落とす中、
雨の中驚異的な挽回をみせ、
最後は地元イギリス、ヤマハ・サテライト・チームの
ジェイムズ・トーズランドとのバトルを制して
5位でフィニッシュ。

ペドロサは雨の中で安全走行を優先したのか
9位でフィニッシュ。

ストーナーはドゥカティのチームメイト、
ニッキー・ヘイデンと共に周回遅れで
それぞれ14位、15位。


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


ランキングに変動なしも、
ロレンソがノー・ポイントで終わったため
貴重な11ポイントを獲得したロッシとの差が
やっと25ポイントに広がった。
これで今季優勝王手が見えてきたか。
休み前には悪くない結果。


これから8/16のチェコGPまで
2週間の短いサマーブレイクに入るmotoGP。
各チーム、ライダーにはリフレッシュして、
後半戦に備えてもらいたい。

まだまだ1レースでランキングが入れ替わる可能性があるだけに
後半戦も目が離せない。



 

日本人唯一の最高峰クラスGPライダーとして
スコット・レーシング・チーム(ホンダ サテライトチーム)
からmotoGPに参戦していた高橋裕紀が実質的な解雇。
チームから契約を解除され、アメリカGPを前にシートを失った。


事の発端はガボール・タルマクシの移籍。

タルマクシは2007年の125ccクラスのチャンピオンで
ハンガリー人。
2008年もアスパー・チーム(アプリリア)より125ccクラスに継続参戦も、
契約通り、250ccクラスにステップアップとなった2009年。
アスパー母体のバラトン・レーシング・チームからの参戦となったが、
この契約が拗れたようで、わずか3戦で契約破棄。
タルマクシはスコット・レーシングに移籍し、
第6戦カタルニアGPよりmotoGPクラスに参戦することとなった。

タルマクシには石油会社のスポンサーがついており、
財政難によりホンダへのマシンレンタルフィーの支払いすら滞っていた
スコット側との利害関係が一致するかたちになったのだろう。

このタルマクシ移籍が意味することは、すなわち高橋のシートが
タルマクシに明け渡されるということに他ならないわけで、
高橋はチームを解雇されるとの憶測が飛び交い始める。
しかしスコット側はライダー2人体制を発表。
噂を否定した。

しかしライダー2人体制となったことによって、
タルマクシは高橋のスペアマシンを乗ることになり、
高橋はスペアマシンを失って1台のみで勝負しなくてはいけないことに。
加えてチームスタッフも半分はタルマクシのケアにまわることとなるわけで、
高橋は必然的にスタッフも半分失う結果に。

こうして高橋は以前にも増して不利な状況下での
レースを強いられることとなった。

そして不運にも高橋はこの体制下で結果を出せず、
チームに早々と口実を与えることとなってしまったのか…。


カタルニアGP
高橋 - 転倒リタイア(負傷)
タルマクシ - 17位

オランダGP
高橋 - 18位(予選では転倒負傷)
タルマクシ - 19位


結果、スコット・レーシング・チームはオランダGP後、
7/1付けでタルマクシを唯一のライダーとするライダー1人体制、
高橋との契約解除をを発表した。

理由としては、財政難とライダー2人体制による経費圧迫。
そして高橋の体調不良。

高橋の体調不良は度重なる転倒による怪我を指しているのだろうが、
当の高橋本人はこれを否定。
体調に問題ないことを明言した。
つまりはこの部分に関しては、言いがかりのようなものだろう。

経費がかかるライダー2人体制は不用というのは最初から解っていたはずで、
これは出来レースだったのではないか、と…。

結論として言えるのは、金に困っていたスコット側は、
スポンサーがいない高橋よりも、
金づるであるタルマクシを選択したということ。


こうしてわずか2戦でスコット・レーシング・チームの
ライダー2人体制は崩壊。
motpGPクラスには日本人ライダーが参戦していないということになってしまった。


この高橋放出に関してスコット・レーシング・チームは、
ホンダより十分なサポートを受けられなかったからとしているし、
ホンダは金を払ってないんだから当然として
醜い泥仕合が展開されているようだ。

ある意味ホンダの言っていることは正しいが、
シーズン中の異例のライダーチェンジを容認し、
日本人ライダーの解雇という事態を招いたのは
あまりにもイメージが良くない、後味が悪い結果だ。

ヴァレンティーノ・ロッシが以前語っていたが、
ホンダは勝つことだけに冷徹だと。
レースに出ている限り、勝たなければ意味はないが、
マシンもライダーも駒でしかないのだろう。
結果を出せなければそれでおしまい。
良くも悪くもそれがホンダという会社で、
金を払えないならサポートしないのは当たり前という
今回のスコットの件にしても同様だ。
会社としては経済対策としてF1を撤退したくらいだから、
金のあるタルマクシを選択したことは
ビジネス戦略上でも正しい、寧ろ歓迎すべき選択だったということだろう。
ヤマハ移籍後のロッシが、ホンダのそういう部分に嫌気がさしていたと
語っていたのもよく解る。



さて、高橋だが、今後の動向は今のところ不明。

ちなみに高橋が放出の危機に遭ったのはこれで2度目で、
カワサキの撤退決定後、ハヤテ設立以前に
メランドリの移籍先として目されていたのも
スコット・レーシングだったはず…。

結局メランドリはスコットとは契約せず、
ハヤテも出来たから問題はなかったが、
こういうことが起こり得るという布石はすでにあったと
言えるのかもしれない。


とりあえずは走り続けられる場所が早く見つかればいいのだが…。
いつかはまたGPに戻ってきて元気に走る姿を見せてほしい。



過密スケジュールの中、
各ライダーの体力、精神力が鍵になってくる
ここからのmotoGp。
この辺でどれだけ踏ん張れるかが結果にも影響してくる。


第6戦、スペインはカタルニアで6/14に決勝が行われたカタルーニャGP。

ポール・ポジションは地元スペイン人のヤマハ ホルヘ・ロレンソ。
ロレンソはヘレス同様、地元でのポール・ポジション獲得と調子が良い。
同じくヤマハの帝王、ヴァレンティーノ・ロッシは
2番グリッドからのスタート。
3番グリッドからはドゥカティ ケイシー・ストーナー。
早くも年間チャンピオンを争うと断言できそうな3人が
フロントローを占める。
地元でスペイン人、ホンダのエース、ダニ・ペドロサは
8番グリッドからのスタートとなった。

レースはこのトップ3が抜け出す展開に。
そしてヤマハの2人が後続を離しにかかり、バトルに。
4周目にロッシがトップに立つも、
ロレンソがピッタリとマークし13周目に抜き返しトップに。

ここまでも先が読めない展開だったけど、
本当の意味でのバトルはラスト3周。
23周目、ホームストレートエンドの1コーナー侵入で
ロッシが素晴らしいブレーキングでロレンソをパス。

そしてラストラップ、バトルが激化。
同じく1コーナーでロッシがロレンソを抑えきれず、
ロレンソがロッシをパス。
スリップを使っての抜き差しだったから、
この時正直このレースは終わったと思った。

が、ロッシはワンチャンスを狙っていたのか。
なんと最終コーナーで一蹴のスキをつき、
チェッカー目前でロレンソをパス!
ロレンソ、ストーナーに遅れをとったとはいえ、
今シーズン3人目となる2回目の優勝を決めた。
ロッシはこれで通算99勝を達成!


結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)


しかしもう無理だと思ってしまった自分を恥じたよ…。
多分、ロッシはこのワンチャンスを計算に入れていたんだと思うし、
それを見事にモノにしたのは
まさに神がかったライディングだったとしか言いようがない。
本当に見事だった!

このラストラップは、今年のこれまでのレースでは
間違いなく最高のバトルだった。

これでランキング上もロッシが再びトップに!


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 アンドレア・ドビツィオーゾ
5位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


上位3人は同率の106ポイントとポイント差はなし!
ドビツィオーゾが4位に浮上、ペドロサが5位に後退。



第7戦、オランダはアッセンで6/27に決勝が行われたオランダGP。

結論から書けば、ヴァレンティーノ・ロッシがポール・トゥ・ウィンを達成!
自身GP通算100勝目を飾った。
(125cc時代に12回、250ccで14回、
最高峰クラス(500cc時代を含む)74回。
うちヤマハ移籍後は41回。)

レプソル・ホンダのペドロサが
久々に好調2番グリッドからのスタートも、、転倒リタイア。
同じくレプソル・ホンダのアンドレア・ドビツィオーゾも
転倒リタイア。
レプソル・ホンダ勢としてはチームとしてもノーポイントという
手痛い結果に。

原因不明の体調不良を訴えている
ドゥカティ ケイシー・ストーナーは4番グリッドからのスタート、
3位でフィニッシュと、それでもまずまずの結果。


結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)


ロレンソは3番グリッドからスタートも、出遅れて
その後2位まで浮上するも、
ロッシの速さには及ばずだった。

2戦連続のロッシ - ロレンソによる、ヤマハ1、2フィニッシュ。
ロレンソ - ロッシの順も含めると、ヤマハ1、2は今季3度目。
しかもこのレースでは、ヤマハ サテライト・チームの
コーリン・エドワーズが4位、
同じくジェイムズ・トーズランドが6位となり、
上位6台中、ヤマハ車が4台を占めるという
ホンダとは対照的な結果となった。

ロッシのチェッカー後、コースに出てきたファンが
GP初優勝から99勝目までの写真がプリントされた
25メートルもの長さの幕を広げこの歴史的記録を祝福!
ヴァレ、ヴァレンティーノ、ロッシ君(と呼んでいる)
のデビューから観てきているファンとしても
想い出と共に喜べる最高の瞬間だった。


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 アンドレア・ドビツィオーゾ(ホンダ)
5位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)

これでロッシが単独トップに!
そして今シーズン初の3勝を達成したライダーに!

確かにバトルは醍醐味で、これがあるからレースは面白いとも言えるけど、
やっぱり安心して観ていられる圧倒的なレース展開もいい訳で…。
このレースはカタルニアとは対照的に、
今のところ今年一番安心して観ていられたレースだったと思う。



第8戦、アメリカ、カリフォルニア州ラグナセカスピードウエイで
7/5に決勝が行われたアメリカGP。

昨年のラグナセカを思い出すまでもなく、
レース前から過酷な展開、
重要なレースとなることが予期できたレース。

ポール・ポジションを獲得したのは
ここ2戦でロッシに及ばず苦い思いをしているロレンソ。
しかしロレンソは予選で無理をしすぎて転倒を繰り返し、
怪我を負ってのレースとなった。
2番グリッドはヴァレンティーノ・ロッシ。
無理をしないで決勝で辻褄を合わせようというところか。
3番グリッドはケイシー・ストーナー。
ここ数戦、体調不良を訴えているということだが、
原因は不明とのこと。

レースは4番手からスタートしたペドロサが
ロケット・スタートに成功。
一気にトップに立つ。
怪我が癒えてきたのだろうか。
新しいフレームを投入したらしいが、
その調子もいいのかもしれない。
そのペドロサに3強が追う展開に。

ロレンソが遅れ気味、そしてロッシがストーナーをパスして2位に浮上、
そしてロレンソが挽回してストーナーがそのまま置き去りに。
後続に差をつけていたペドロサが逃げ切り、
そのまま1、2、3、4が確定かとも思われた。

しかしロレンソの追い上げは驚異的で、
ロッシの2位も危ぶまれる展開に。
どうやらロッシはセッティングに若干の問題があったのか、
中盤なかなかスピードが上がらなかったように見えた。

だがしかし、ロレンソがロッシをパスしようと仕掛けた瞬間、
ミスを誘い、そのままペドロサを詰める追い上げをみせる。

一時は3秒以上ついていた差が、
ラスト2周くらいで「もしかしたら…」
と思わせるくらいの差まで縮まっており、
そしてラストラップではその差はもうなくなり、
ついには最終コーナー、ロッシが仕掛けるも、
ペドロサがなんとか抑えて今季初優勝。

昨年のような、コークスクリューでの劇的なバトルはなかったし、
ヴァレンティーノはペドロサを抜けなかったとはいえ、
終盤の驚異的な追い上げは、この危険なコースを
誰よりも熟知していて、それをハンドルするテクニックを
持ち合わせているということの証明だと思う。


結果
1位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
2位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
3位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)

4位にストーナー、5位は地元でアメリカ人の
ニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)と今季自己最高位かな。
ニッキーは星条旗をまとったスーツで地元での凱旋レースをアピールしていた。


しかしペドロサも速かったし、ロレンソも速かった。

ロレンソがそのまま遅れてくれていれば
ロッシも勝負をかけることもできたのかもしれないが、
前を抜くだけじゃなく、後も気にしながらとなると、
なかなか無理もできなかっただろう。

実際ラストラップの最終コーナーは、
一歩間違えるとロレンソにも抜かれるような場面だっただけに、
そこはミスしない程度に抑えて2位を死守してくれたのには
ほっと胸を撫で下ろした。
この辺は状況をきちんと把握している
経験豊富な帝王らしい冷静な判断だったと感心すること然り。


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
5位 コーリン・エドワーズ(ヤマハ)
6位 アンドレア・ドビツィオーゾ(ホンダ)


優勝したペドロサが4位に復帰。
転倒リタイアのドビツィオーゾが6位まで後退。
ロッシの元チームメイト、エドワーズが5位と
サテライト・チームからの参戦ながら
素晴らしく健闘している。


今年のレースで一番の脅威はロレンソだということは
ここ数戦で嫌というほど思い知らされた。
ロレンソは多分、誰よりも打倒ロッシが念頭にあるのではないか。

同じマシン、同じチーム(実際は別のようなもので…)
と条件はほぼ同じなのに、何故勝てないのか。
どうしても勝ちたいという気持ちが表れている。
そしてライバル心だけではなく、少し前まであまり感じられなかった、
相手に対する敬意も感じられるようになったから不思議。
現実を受け入れロッシの強さを認めた上で
覚悟を持って毎レース挑んでいるという印象。
それだけに以前のような、ただ血気盛んな若者ではなくなったのが怖い。
ストーナーの調子が上がらなかったら
このままヤマハの2人で優勝争いというのも十分に考えられるだけに、
これからも目が離せない。

そして原因不明の体調不良のストーナー。
これは恐らく尋常じゃないプレッシャーからくるもの、
というか、そうとしか思えない。

決して悪い成績じゃないし、
まだまだ優勝を狙えるいいポジションにつけていながら
昨年、一昨年のような怖さは影を潜めているような気がする。

一昨年、最高峰クラス参戦2年目、ドゥカティ・ワークス移籍1年目で
(当時のドゥカティのエース待遇はカピロッシ)
全クラス通して初のGP年間初優勝を達成という
驚異的な結果を出してしまっただけに、
その後計り知れない程の心理的苦戦を強いられているのだろう。

昨年まではにっくきケイシーだったけど、
ケイシーにはなんとかこれを乗り越えて
早くいいレースができるように回復してほしい。
まだ若いし、ニッキーのようにはならないで…。
いや、ニッキーにも頑張ってもらいたんだけど…。



4強の争いとなりそうな中、
ヨーロッパラウンドに突入したmotoGP 2009。


第3戦、スペインはヘレスで5/3に決勝が行われたスペインGP。

ポール・ポジションを獲得したのは地元スペイン人の
ヤマハ ホルヘ・ロレンソ。
同じくスペイン人のホンダのダニ・ペドロサは
2番グリッドからのスタート。
3番グリッドからはドゥカティ ケイシー・ストーナー。
帝王、ヤマハのヴァレンティーノ・ロッシは
出遅れて2列目、4番グリッドからのスタート。

レースは序盤、好スタートを切ったペドロサが首位をキープし
独走態勢に入ろうとするも、
ロレンソ、ストーナーを交わしたロッシがじわじわと追い上げてきて、
遂に抜き去り差をつけて今季初優勝!

レースを観ていてもペドロサのマシンは序盤から速かったし、
実際トップスピードが速かったようだけど、
経験とテクニックからそれを上回る走りをしたロッシ君が
やっぱり上手だったということでしょう。

しかしペドロサも優勝こそはできなかったとはいえ、
怪我の影響をもう感じさせない素晴らしい走りでした。


結果
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)


ロッシに対抗心剥き出しだったロレンソは
あと一歩でストーナーを抜くところで転倒リタイア。
まだまだ若いね。


これでランキング上もロッシがトップに!


ランキング
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
2位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
3位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)

ロレンソとペドロサは同率の41ポイント。



第4戦、フランスはルマンで5/17に決勝が行われたフランスGP。

ペドロサがポール・ポジションを獲得。
ロレンソが2番グリッドからのスタート。
以下ヘレスと同様、3番グリッドからはストーナー、
ロッシは2列目、4番グリッドからのスタートとなった。

レースはウェットコンディションで行われるも、
徐々に路面が乾いてきたようで、
スリックタイヤを履いたマシンに乗り換えるために
各ライダーがピット・イン。
このタイミングがレースの勝敗を左右してしまったよう。

序盤、ロレンソが好スタートを切り、一気に引き離しにかかる。
ロッシが追いつこうとなんとか2番手に浮上するも、
追いつけないと判断したのか5周目に一番早くピット・イン。
早めのタイヤ交換で勝負に出るも、
なんとマシンを乗り換えた直後に転倒。
転倒によるマシントラブルからか、再度ピット・イン。
既定により再度レインタイヤを履いた最初のマシンに乗り換え。
しかしその時ピットでの速度超過でペナルティを課せられたため、
ここで3度目のピット・イン。
そしてレインからスリックタイヤを履いたマシンに乗り換えるため
最後のピット・インと、合計4度のピット・インを強いられてしまったため、
結果的に2ラップの周回遅れ、16位と最下位フィニッシュ。
手痛いノーポイントに終わった。
ロッシはこれで連続ポイント取得の記録がストップしたはず…。

ロレンソはレイン・タイヤのままトップをキープして独走。
13周目に一番遅いタイミングでピット・イン。
これも上手くいき、後続に追いつかれることなく
そのままトップで独走フィニッシュ。
4戦目にして今季2度目の優勝を飾った最初のライダーとなった。

同じヤマハ勢、チームメイト同士で全く対照的な結果となってしまった…。


このピット・イン劇で各ライダーの順位が激しく入れ替わり、
結果としてロッシと同じく早めのマシン交換が成功した
ハヤテ・レーシングのマルコ・メランドリが大健闘!
2位フィニッシュで今季初表彰台。
メランドリはカワサキ問題とかいろいろあったから、
この結果は本当に嬉しいと思うし、
チームとしてもハヤテがひとつの結果を出してくれたのは
GP ファンとしても嬉しく思う。


結果
1位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位 マルコ・メランドリ(ハヤテ)
3位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


ロッシと同じく早めのピット・インしたペドロサは
8秒以上の差がついていたチーム・メイト、
アンドレア・ドヴィツィオーゾを執念で抜き去り
見事表彰台へ。

ドヴィツィオーゾはあと一歩のところで
表彰台を逃す結果に。

ケイシー・ストーナーは苦戦しつつも
5位フィニッシュ。

ロッシも転倒がなければ最悪このくらいの無難な位置で
フィニッシュできていただとろうに…。


これでランキングが変動。


ランキング
1位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
2位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
3位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


ロレンソが66ポイントで、ロッシとストーナーが
同率の65ポイントで追うかたちに。



第5戦、イタリアはムジェロで5/31に決勝が行われたイタリアGP。

レース前には雨が上がったものの、
路面がまだ濡れているため
ルマンと同様ウェット宣言が出されたレース。

ポール・ポジションは好調のロレンソ。
2番グリッドはムジェロに縁がないストーナー。
3番グリッドは地元イタリア、カピロッシ。
ロッシはまたも2列目、4番グリッドからのスタートとなった。

各ライダー慎重だったのか、スタートで早くも順位が大きく変動。
雨に強いクリス・バーミューレン(スズキ)が
11番手スタートから一気にトップに躍り出る。
それをストーナーがすぐに抜き返す。
他、レプソル・ホンダ勢も好スタート。
ロッシ、ロレンソと交えてこの辺がトップ集団を形成する。

そんな中驚異的な走りを見せたのは
ルマンと同じくまたしてもメランドリ。
15番手スタートながら、7周目にはなんと3番手までに。
ロッシ、ドヴィツィオーゾと共にトップ争いをすることに。

8周目にロッシがドヴィツィオーゾを抜いてトップに立つと、
メロンドリも追随。
10周目にはロッシをパスしてトップに!

しかし問題はいつレイン・タイヤからスリック・タイヤを履いた
マシンに乗り換えるかということで、
流石に各ライダー、チーム共に、
今回はルマンよりはスムーズに乗り換えできていた印象だったが、
やはりまたしても勝負に影響を与えることに。

ロッシとメランドリのトップ争いを尻目に
ドヴィツィオーゾが9周目でピット・イン。
この作戦は成功で、11周目に遅れてピット・インした
ロッシ、メランドリらを尻目に再びトップへ。

しかし徐々に調子を上げたストーナーが
ドヴィツィオーゾを抜き返し独走。


結果
1位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)


ストーナーが縁のなかったムジェロで初優勝、
今季2勝目を飾った。
ドゥカティとしてもムジェロ初優勝。

ロレンソを抑えての優勝だったので
このレースはストーナーが勝って良かったということで。
ケイシー、良かったね。

前回ムジェロでの悪夢を自らネタにして
頭を抱えた自分をプリントした特性ヘルメットを被って
記録のかかったレースに挑んだロッシは、
交換したマシンのタイヤの調子が上がらず
結局ムジェロ7年連続優勝の大記録を
8に伸ばすことが出来なかった…。
地元イタリアで勝てなかったのは本人が一番残念だろうけど、
それでも意地の表彰台で3位フィニッシュは流石。

メランドリもマシン交換後に調子が上がらず
順位を落として7位でフィニッシュ。
しかし確実にインパクトを残せているので
今後のレースでも結果を出せるように
いい走りをしてもらいたい。

土曜日のフリー走行で腰と右足を痛めていて
痛み止めを飲んでレースに挑んだペドロサは、
タイヤ交換後に転倒。
怪我の影響でそのままリタイア。
悶絶した表情が痛々しく、そのまま担架で運ばれたけど、
次戦は地元スペイン。
なんとしても勝ちたいところだろうけど、
それ以前にレースに出られるかどうか…。


これでまたしてもランキングが変動。


ランキング
1位 ケイシー・ストーナー(ドゥカティ)
2位 ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
3位 ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
4位 ダニ・ペドロサ(ホンダ)


トップ3人は僅差。

今年は4強と言われてきたけど、
怪我の影響を考えると、ペドロサは優勝戦線離脱かな…。
どうやら上位3人で優勝を争いそうな雰囲気。

しかし序盤からいろんなライダーが入り乱れての
混戦模様を呈しているのが今年のmotoGP。

お陰でレースがより面白くはなってきているけど、
ファンとしては早く安心させてもらいたいもので…。

とりあえず今年もますますレースから目が離せない。



 

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