忍者ブログ
~ 迷える子羊ならぬ 迷えるメシアの戯言 ~   "狂乱の貴公子" The Messiah, Ronald Oscar のブログ(仮)
| Admin | Write | Comment |
author
Ronald Oscar
神聖ゴルゴタの陸メタルの会総帥 / KILLING ROSE リーダー(Vo/G)
calender
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
search in this blog
archives
recent comments
[12/31 通りすがりの老女A]
[12/20 みついろ]
[12/20 M☆SPLASH@mika]
[12/14 英二]
[12/07 通りすがりの老女A]
for mobile
twitter
add
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本コンテンツは、国家権力や政財界からの圧力などを含むあらゆる理由から、突然削除する可能性等も否めません。
悪しからずご了承ください…。



**************************************************************
この記事は本ブログ内に掲載の、【携帯小説/ウェブ小説】カテゴリの小説『俺、鳩川だから!』の目次となります。
本記事より各ストーリーのページに移動できると同時に、各ストーリーから本記事へ戻ってくることもできます。
**************************************************************





◆ 目次 - index ◆


◎001 『俺、鳩川だから!』 (全5話+3項)


   ●第1話 - バッドボーイと不良

   ●第2話 - 拉致

   ●第3話 - キックスタート

   ●第4話 - カースト

   ●第5話 - 看板

   ●当初のあとがき

   ●まえがき的で総あとがき的な何か

   ● 目次 - index =当ページ






**************************************************************
このブログに掲載の『携帯小説/ウェブ小説』カテゴリの物語は全てフィクションです。
登場する人物、団体等は、実在するものとは一切関係ありません。 
ということになっておりますので、悪しからずご了承ください…。










PR
本コンテンツは、国家権力や政財界からの圧力などを含むあらゆる理由から、突然削除する可能性等も否めません。
悪しからずご了承ください…。



**************************************************************
『俺、鳩川だから!』
 <あとがき>

※肩書等の各種データは2010年当時のものです。
 その他時系列等も2010年当時ベースの記載となります。
**************************************************************



21世紀初頭の本国において、政権交代が起こり得た。

そしてその新政権で内閣総理大臣の座に就いたのが、実に4代にもよる実質的な世襲を行ってきた、『名門』と呼ばれる政治サラブレッド一家、鳩山家の4代目、鳩山由紀夫である。



さて、ここで問題なのは、本作『俺、鳩川だから!』に登場する「タラコゴリラ」こと「鳩川由紀男」少年が、果たしてこの『名門』一家の人間なのか?
『華麗なる一族』の一員なのか?

興味はまさにその一点に尽きる。





ここで鳩山家の家族構成を確認してみる。

由紀夫には同じく政治家で国会議員である弟の邦夫、井上家に嫁いだ姉、和子という姉弟がいる。



由紀夫の子供としてその存在が確認できるのは、工学者の息子、紀一郎のみであるが、紀一郎はツカサよりも年下となってしまうため、先輩という設定には合わない。



邦夫には二男一女がいる。

あらゆる選挙で敗戦を繰り返す長男太郎は、出身校がツカサと一致しない。

妹の華子は女性であるので対象外となる。

弟で官僚の二郎は、ツカサよりも年下と、これまた先輩という設定の鳩川由紀男には該当しない。



最後に念のため和子の系統だが、そもそも姓が嫁いだ先の井上であるため、可能性は低い。

息子と娘が一人ずついるようだが、息子で某大学准教授の慎が、仮に諸事情で鳩山姓を名乗っていたことがあったとしても、年齢や出身校が設定と異なるようだ。

娘の綾子は鳩山華子と同様、女性なので当然対象外。


ちなみにこの井上家も名門一家で、和子の夫、井上多門の父、井上薫は、第一勧業銀行の頭取までのぼりつめた人物である。





以上のように、もっとも可能性がありそうな3人が、ことごとく鳩川由紀男には該当し得ないのだ。



由紀夫の邸宅は田園調布、邦夫の邸宅は本駒込にあるため、鳩川由紀男がどちらかの息子だった場合、普通に考えればそのどちらかの邸宅に住んでいる可能性が非常に高い。

つまり、少なくとも当時、音羽の鳩山邸に居住していた可能性は極めて低いわけだ。





鳩川由紀男の言っていたことが嘘ではないという前提で考えれば、他に自ら鳩山と名乗り、音羽の鳩山邸を指して「自分の家」と言えるに値する人間が居るということになる。


これはもしかして由紀夫や邦夫の隠し子などがいる可能性もあるということか。

そうではなければ他の系統でまだ鳩山姓を名乗って鳩山邸に生息できる人間がいる、ということを示していることになるが…!?





ツカサが出会った鳩川由紀男とは、一体何者であったのであろうか…!?


あれから20年経過するが、鳩山家のご子息の活躍を見る機会が増えた現在、謎が深まるばかりである。





<おわり…だけど、よろしければ「まえがき的で総あとがき的な何か」へどうぞ>



→「まえがき的で総あとがき的な何か」へ


→目次へ





**************************************************************
このブログに掲載の『携帯小説/ウェブ小説』カテゴリの物語は全てフィクションです。
登場する人物、団体等は、実在するものとは一切関係ありません。 
ということになっておりますので、悪しからずご了承ください…。










本コンテンツは、国家権力や政財界からの圧力などを含むあらゆる理由から、突然削除する可能性等も否めません。
悪しからずご了承ください…。



**************************************************************
『俺、鳩川だから!』
・第5話(最終回) <看板>
**************************************************************



「ありがとうございました!」


ツカサはスーパーのレジで会計を済ませてお店を出た。



お店の中は冷房が効くようになり、一歩外へ出ると汗ばむような季節になってきた。


(アイスでも食べたいな…。)



汗が出るのを避けるように、日影を探しながらゆっくりと歩くツカサの視界に、とてつもなく暑苦しい顔、タレントのジミー大東にソックリなタラコゴリラが入ってきたではないか…!


その距離を縮めるように自転車に乗ってツカサに近づくタラコゴリラ……
由紀男だ……。


どうやら由紀男の視界にもツカサが捕えられたらしい。





由紀男のタラコゴリラ号は真っ直ぐツカサの前で停車する。



「君、この辺だったの?」



「そうですけど…。」


(うっせーな…関係ないだろ…
 この辺だからこんなところで買い物してんだろ、大馬鹿野郎が!)


この前のことを思い出すと、その顔を見るだけでもイライラする。


シュウだけではなく、ツカサだって恥をかかされているのだ。


まったく、嫌なところで嫌な奴に会ったものだ。



「この辺なんすか?」


黙っているわけにもいかないので、ツカサは一応大人な対応で返す。



そうしたらこのタラコゴリラが胸を張ってこう答えた。



「うん!俺、鳩川だから!」



(は?鳩川???
 だから何なの?別に名前は聞いてないぞ!?)



「え…?
 はぁ…?そうなんですか…。」



「え?
 俺、鳩川だよ?」


ツカサのリアクションに不満だったのか、由紀男はとある方角を指差して、またもや必死に名前をアピールする。



(なんだコイツは…!?
 だいたい名前だけで家がわかるっていうのか?)



「…。はぁ…。」


(これは単なる自己紹介なのか?何なのか!?)



「俺、鳩川なんだけどな…。」


よっぽど自分が知られていないことがショックだったのか、自転車で走り去る鳩川の背中は寂しげだった。



(なんでアイツはあんなに名前を強調したんだ?)


(名前で家がわかる訳ねーだろ…)


(つーか普通教えたくねーだろ…)










由紀男のことを変な奴だと思いながら帰路につくツカサの目の前に、選挙ポスターの看板が現れた。



『自慢党 鳩川草夫』



この鳩川みたいに豪邸を持っている世襲の有名政治家じゃあるまいし、普通名前だけで家まで特定できる訳ねーっつーの!





あれ……??


え……??


チョマテヨ……!?!?!?


鳩川……??


「俺、鳩川だから!」って言ってたよな!?!?!?


えぇ??


「鳩川草夫」???


ま、まさかぁー…!?!?!?





大通りの奥には、鳩川家の豪邸、鳩川邸がある。


ま、まさか、アイツの言ってた鳩川って、あの鳩川のことだったのかー…!


しかしあそこに人は住んでいるのか?


いや、住んでなくても周辺に住めるビルやマンションくらい持ってても不思議じゃない。


うーん…!


いや、マジかー…!





しかしその日から高校を卒業するまでに、ツカサは学校でも家の近所でも、自称鳩川のタラコゴリラ由紀男に逢うことは二度となかった…。





<おわり…だけどあとがきへつづく>



→あとがきへ


→目次へ





**************************************************************
このブログに掲載の『携帯小説/ウェブ小説』カテゴリの物語は全てフィクションです。
登場する人物、団体等は、実在するものとは一切関係ありません。 
ということになっておりますので、悪しからずご了承ください…。










本コンテンツは、国家権力や政財界からの圧力などを含むあらゆる理由から、突然削除する可能性等も否めません。
悪しからずご了承ください…。



**************************************************************
『俺、鳩川だから!』
・第4話 <カースト>
**************************************************************



「おい、1年モトリーやってねーか?」


軽音楽部の2年生、由紀男は、練習室から漏れ伝わる音に驚いていた。



「そうだな、モトリーだね。」


由紀男のバンドでベースを弾く克也もビックリしながらも感心しつつ、頷いた。



「今日ってあの初心者連中だろ?
 なんであいつらが弾けるんだよ?」


ドラムの直人が声を荒げる。



「まさか俺達が乗っ取る前に他の誰かが乗っ取ったか?」


ただでさえ強面の由紀男の顔が、みるみるタコのように赤くなっていく。



川口たちの練習の乗っ取りを画策していた由紀男たちは、想定外の事態に焦りと苛立ちを感じていた。



「とにかく行ってみようぜ!」



「おう!」


3人は誰からともなく足早に練習室へ向かった。










(ガラガラガラ~)


練習室の扉が突然音を立てて派手に開いた。





「おい、お前ら、1年!」


タレントのジミー大東に似たタラコゴリラが、部屋に入ってくるなり川口たちを威嚇する。



(やべー、先輩だ!)


川口の表情から血の気が引き、今にも泣きそうだ。



「先輩?」


ツカサは小声で川口に訊ねると、川口はこれまたバツが悪そうに小さく頷いた。



教室内に後輩しかいないことを確認すると、そのタラコゴリラたち3人は、まるで一回り大きくなったようにふんぞり返って目配せをした。



「今のモトリー?」



「え?はい…。」


ツカサはこのジミータラコゴリラが意外にもモトリーを知っていたことに驚いた。



「それ、君のギター?」


タラコゴリラ…由紀男は違うと知っていてツカサに訊ねた。



「いや、違うけど…。」


そう言って川口の方を見るツカサ。



その視線からタラコゴリラ…由紀男は、今度は川口に詰め寄る。


「ねぇ、ちょっと貸してくんない?」



「は、はい…!」


もうこうなったら川口は二つ返事で言いなりになるしかない。



ツカサが手にしていた川口のギターは、アッと言う間に由紀男に強奪されてしまったのだ…!





「俺も「Kickstart」弾けるぜ!
 ちょっとやろーぜ?」


由紀男は意地の悪そうな笑みを浮かべて逃げそこなったシュウを見つめる。



「ハ、ハイ!」


シュウのような古い不良タイプは、たとえ面識がなくても、先輩という存在には弱い。


そんなシュウの顔にはハッキリと「逃げたい!」と書いてある。


(あーあ…捕まっちゃったか…)



ギターを奪われてしまったツカサだが、こうなってしまっては仕方がない。
あとは退散するのみだが、流石にシュウを置いては帰れない。
気まずいがシュウが解放されるまで待つしかない。





ツカサとシュウの焦りを知ってか知らぬか、由紀男はギターを弾き始めた。


ツカサもシュウもこの曲をちゃんと弾くのはほとんど今日初めてのようなもので、お互い適当でもよかったが、由紀男は完コピしていた。


由紀男はさっきの演奏で2人がちゃんとコピーしてないのをわかっていて、実力差を見せ付けるかのように満足気な顔をして弾いている。


一人で完コピオナニーショーだ。



(反則だろ、ちっちぇー奴だな…)


そう思ったツカサだが、川口たちにしてみれば、シュウもツカサも同じようなものかもしれない。


そう、一番の被害者は川口たち3人なのだ。


先輩の登場に川口たちは更に萎縮している。


まったく哀れだ。


しかし気まずい。


ツカサはひたすら気まずい空気の中、由紀男に嫌悪感を抱き、「タラコゴリラ野郎」と心の中で何度もつぶやいていた。





適当なところで曲が終わり、これ幸いとドラムから離れてシュウがツカサの元へかけよった。


引きつった笑いを浮かべている。


何とも言えない苦笑いで応えるツカサ。



「じゃーなー…。」


シュウが引きつった顔のまま、クールを装って川口たちに声をかけたが、視線の先は練習室の扉一直線だ。


(しょうがねーな…(苦笑))



「じゃー、ありがとうね!」


状況を見守っていたツカサも、川口たちに礼を言い、シュウの後を追うように練習室を後にした。





その後2人はすぐに帰宅の徒についたため、由紀男たちがどのくらい練習室を占領していたのか、川口たちが自分達の練習にありつけたのかなぞ、知る由もなかった…。





<つづく>



→第5話へ


→目次へ





**************************************************************
このブログに掲載の『携帯小説/ウェブ小説』カテゴリの物語は全てフィクションです。
登場する人物、団体等は、実在するものとは一切関係ありません。 
ということになっておりますので、悪しからずご了承ください…。










本コンテンツは、国家権力や政財界からの圧力などを含むあらゆる理由から、突然削除する可能性等も否めません。
悪しからずご了承ください…。



**************************************************************
『俺、鳩川だから!』
・第3話 <キックスタート>
**************************************************************



「お待たせ!そっちはどうだ?」

セッティングを終え、堂々とドラムセットに陣取るシュウがツカサに声をかける。



「こっちは大丈夫だよ。」

川口の真新しいギターを肩から下げて答えるツカサ。


(しかしダッセーギターだな…!)



そのギターの外観までもが川口の人となりを表しているかのようで、哀れにすら思えてくる。



練習室とは名ばかりの古い教室には、シュウとツカサ以外には、実際に練習するはずだった3人、川口と山田と水野が即席ギャラリーよろしく、行儀よく椅子に腰掛けていた。





「じゃー何やる?
 モトリーでできるのある?」



「『GIRLS, GIRLS, GIRLS』からなら何曲かできるけど…。
 チューニング1音下げになってないしな…。」


MOTLEY CRUE の原曲は全て楽器を1音下げてチューニングされているので、原曲キーに拘るツカサには気になるところだが、シュウはそんなことには構いもしない。



「それ、聴いてないかも。
 試しに弾いてくれよ。」



(貸した CD まだ聴いてないのかよ…)


「こういうやつだけど…。」


ツカサは心の中の声を抑えてそう言うと、ノーマルチューニングのギターで、1音高い「Wild Side」のリフを弾き始めた。



「おい、それ、"SIKKY" の曲だろ?」



「え?違うよ。
 モトリーの「Wild Side」だよ。」


怪訝な顔をするツカサに対してシュウはちょっと面を食らったような表情だ。



(そっかー、パクってる元ネタだったのか…)



しかしオリジナルの「Wild Side」を知らないシュウは無謀にも、オリジナルを弾くツカサにパクりのコピーで合わせてみせる。

合っているようで合っていない、でも合っている気もしてくる。

高校入学レベルのジャムとしては悪くはないだろう。



だがしかし続かない。

これも高校入学レベルのジャムとしては仕方がないだろう。





そんな状況に痺れを切らしたかのように、

「おい、『フィールドグッド』からやろうぜ!
「Kickstart」できない?」

と、シュウは宣言するように言ってみせた。



(だから『フィールグッド』だっちゅーの!)

心の中ではいちいち訂正しつつ、ツカサが答える。



「ちゃんとコピーしてないからコードなぞってなんとなくなら…。」



「それでいいよ、やろうぜ!」


まったく強引な奴だ。



シュウがカウントを出す。


ツカサはとりあえずそれらしくリフを弾き始める。


途中、ギターが怪しくなるが、今度は2人とも知っている同じ曲を弾いている。

変な止まり方をする事もなければ、途中から始めることも可能だ。

少なくとも先ほどよりはマシな状況に、2人とも上機嫌になっている。


ギャラリーの3人は、何とも言えない表情で固まってしまっているが、もはや2人にはそんなことはお構いなしだ。





しかしこの後に起こる事態には、シュウとツカサの2人だけではなく、ギャラリーの3人にもまったく想像だにできなかった…。





<つづく>



→第4話へ


→目次へ





**************************************************************
このブログに掲載の『携帯小説/ウェブ小説』カテゴリの物語は全てフィクションです。
登場する人物、団体等は、実在するものとは一切関係ありません。 
ということになっておりますので、悪しからずご了承ください…。










≪ Back  │HOME│

[1] [2]

Copyright c Diary of a Madman 2?。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]