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~ 迷える子羊ならぬ 迷えるメシアの戯言 ~   "狂乱の貴公子" The Messiah, Ronald Oscar のブログ(仮)
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Ronald Oscar
神聖ゴルゴタの陸メタルの会総帥 / KILLING ROSE リーダー(Vo/G)
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昨日、とある筋からいきなり誘われまして、
本日急遽DDTプロレスを観に行くこととなり、
両国国技館へ。




↑会場でもらったミニサイズのビラ。


インディ団体には全然詳しくないどころか興味もないし、
DDT、なんにも知識ない…。
ちょっと調べてみると、
なんだかいかがわしい臭いがプンプンする…。

しかもなんでインディが両国!?
どうやら「こんな暗い時代だからこそ、夢を大きく持とう」
というメッセージのようです。
ド派手に花火打ち上げてみようというわけですな。
まさにDDT(Dramatic Dream Team の略らしい)!

その心意気は素晴らしいけど、
何せキナ臭くていかがわしすぎる…。


とりあえずカードをチェックしてみると、
なんと、ビックリ、蝶野正洋が出るらしい!!!
これはラッキーすぎる!
新日本公式には何も告知されてませんでしたが…。

ちなみに蝶野は今月8月、
16日の新日本G1決勝大会、
23日のDDTの本興行、
30日の全日本、武藤敬司デビュー25周年記念興行と、
3週連続、3団体の両国国技館での興行に出場する。
何気に凄い…。
流石は黒のカリスマ、流石は両国男…!

他にもザ・グレート・サスケとか、
長井満也とか知ってる選手も出るみたいだし、
今春の新日本、『Best of the Super Jr.』にも出場した
飯伏幸太が所属する団体のようで、
飯伏はメインの団体のタイトルマッチで挑戦するらしいと。
Super Jr. でのファイトは素晴らしかっただけに、
気にはなるなーと。


まあ蝶野目当てというのは否めないが、
よく知らないインディ団体を観るのも
いい機会かなーと思い、行くことに。

記憶が確かならば、2005年3月26日の
新日本プロレス、両国大会以来、
4年半ぶりの生プロレスを
同じく4年半ぶりの両国国技館でということになりました。

しかしなんで蝶野がDDTに…!?
新日本が飯伏をSuper Jr. に借りたバーター!?
格も額も違いすぎるだろう…。
謎だ。


本日は15:30 開場、17:00試合開始で、
第1試合開始前に「ダークマッチ」が2試合あるらしいと。
これが16:30スタートらしく、
一応全部観る気合で16:00には両国到着。

雨がパラパラ降ってきてたけど、
これも当然気合でバイクです。


本日曇り空の両国国技館。



珍しい裏手から。


本日のチケット。



枡席です。

実は枡席は嫌いでして…。
靴脱がなきゃいけないから面倒臭い。
あと座布団ないから下が固い。

慣れた方なのでしょうか、
何か簡易の折りたたみ座布団だかクッションみたいの
持参されてる方がいて、「おおー!」って
ちょっと感心した。
まあ慣れてないとそういう発想にもならんわな…。


前に両国の枡席で観たのって、
確か今や昔の、伝説(にもならなかったのかも…!?)の、
SWS、もとい、WARで、約15年前…。
その時は確か枡席はひとマスに4人設定だったような…!?
今日は多分ひとマス2人設定。

多分4人詰め込むとキャパは増えるけど
チケット捌けないからじゃないかなーと、
邪推してみる。

もしかして4人詰めたのは昔だけで、
プロレスでは今は2人が通常なのかも。
あそこに大人4人はなかなか厳しいと思うんだけど…。

多分、相撲はひとマス4人で座布団アリのはず。


で、会場着いたら、開場時間が過ぎているのに、
あまりの人の多さにビックリ。
入れないで行列なのかと思いきや、
そこはすんなり入れて良かった。

チケットもぎられたら荷物チェックがあったけど…。
缶、ビンの持ち込みは禁止らしい。
飲み物は中で買えってことか…。

会場の中入ったら物販が満員電車並の群。
入ったはいいが動けない…。
まさかこんな状態だったとは…。


公式発表では、8865人、超満員札止め。

そもそもインディはマニアックでコアなファンに形成されていると思うし、
あとは様々なプラス要因の相乗効果で、
ただでさえ興行が少ない、
インディで初の両国進出、
当日限定グッズ、プレゼントあり、
次(の大興行)があるのかすら危うい、
などなど、いろいろ組み合わさって爆発したんでしょう。

スクリーンと花道、ステージ設置で
一面潰してるから、この数字はちょっと疑問だけど、
発表の数字はともかく、それにしてもよく満員になった。
コアなファン層の心を上手く掴んだ結果なんだろうなー。


とりあえず会場の様子を。



これは途中休憩中。
人、入ってます。

2階、スクリーン側に人がいないのは、
最初から入れてないからですね。

大型スクリーンとステージ、花道設置で金かかってます。
スクリーンは逆サイド、コーナーにも小さいのが設置されてた。
あと、リングが小さく感じたのは気のせい!?
 

本日限定で来場者全員に特典DVDをプレゼントしてたようで、
入り口で受け取りました。



太っ腹!
まだ見てないけど、インタビューとかの特典映像のよう。


さらに帰りにはこんなプレゼントも。



蝶野さんがCMに出てる、サントリー缶チューハイ、
「I Am Strooong!!!」ってあれですね。
その非売品特別缶です!

酒飲まないし、チューハイなんて特に飲まないけど…。(笑)

流石は大スポンサー、サントリーというか、
スポンサー契約がある蝶野はやっぱり凄い…。

この辺にも興行打てた理由、
蝶野出場の謎の理由があったりして…!?


席についてしばらくすると、
そろそろダークマッチが開始されるとアナウンスが。
そして、そのダークマッチ2試合目に出場予定だった、
鶴見五郎が「移動上の問題」により
時間通り会場に着くことが不可能になった
とのアナウンスも。

鶴見五郎が出る予定だったとは知らなかった!
国際血盟軍、懐かしすぎるぜ…。
しかし出るというのもぬか喜びで、
「移動上の問題」って、事故ったか!?

結局鶴見待ちだったのか、予定の16:30を過ぎて
しばらくしてからスタートのアナウンスが。

とりあえずは知らない団体の知らないレスラーばっかりの
大会がスタートとなりました!



DDTプロレス   『両国ピーターパン   ~大人になんてなれないよ~』
詳細はsportsnaviにも。



第1ダークマッチ
15分一本勝負

アントーニオ本多 ○
ササキアンドガッバーナ
VS
佐藤光留 ●
田村和宏


ほとんど記憶になし。
メイドの女装コスプレしたオタクとかが
お笑いプロレスやってました。

初の大大会での最初の試合ということもあって、
試合云々よりも、マイクパフォーマンスで
開場を温めてました。

闘いを魅せる、とかじゃなく、
ほとんどトークショーというか、
なるほど、そういう団体なわけか…。



第2ダークマッチ
中澤マイケル肛門爆破デスマッチ
17時まで一本勝負

高木三四郎
小笠原和彦
VS
矢郷良明
マミー with ブラックマミー


小笠原は間に合わなかった鶴見五郎の代役。

肛門が爆破!?
なんだそれ!?

ルールは17時までに勝敗が決まっても決まらなくても
中澤マイケルの肛門が爆破されるというものらしい…。

だったら試合やる意味ないじゃん…。

デスマッチというから危険系かと思いきや、
まあ危険じゃないわけじゃないだろうけど、
試合自体はただの消化試合というか、
17時までの時間つぶし。
試合の記憶は変なゾンビが出てた以外、ないです。

ということで、17時がきて時間切れ引き分け。
中澤マイケルの肛門が爆破されることに。

どうやらお約束というか、DDTの名物のようでして…。

スクリーンに中澤マイケルの実父のVTR が映し出され
(しかも「生」という設定…)、
どうやらお父様がスイッチを押すと爆破らしいです…。

導火線をパンツに仕込んでお父様がスイッチ・オン。

VTR には大会の正式開始のオープニング映像が
中澤マイケルの実家である川崎から両国までの道のりを
甲州街道~新宿経由で靖国通りを通って
導火線が仕込まれている体になっていて、
それが終わると派手に爆破!
で大会開会宣言、という段取りでした。

なかなか凝っていてそれはそれで面白かったけど、
電撃ネットワークみたいな感じで
プロレスでやる必要性は全く感じないし、
そもそもこれってプロレスなのかと…。

この路線はダークマッチだからとかではなく、
この後も続くことに…。



第1試合
高尾蒼馬デビュー戦 
15分一本勝負

安部行洋
石井慧介
高尾蒼馬 ○
VS
入江茂弘
谷口智一 ●
伊橋剛太


高尾は学生プロレスでBIMAという名前で活躍した
その筋では有名な選手のよう。

高尾以外は誰が誰だか解らない…。

どうでもいいが、ここまで出てきた選手(この後もそうだったけど…)、
皆小さい…。
もしくは鍛えてるのかも解らないただのデブとか。
とにかく体ができてないのか小さいのばっかり。

試合自体は…なるほど、学プロそのものじゃん…。
結果、高尾が丸め込みでデビュー戦を勝利で飾った。



第2試合
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
ロイヤルランブル60分一本勝負

<入場順>
1.大鷲透 2.ヨシヒコ(823代王者) 3.DJニラ 4.偽ル中野 4.ダンブー松本 5.堀田祐美子 6.塩田英樹 7.美月凜音 8.アズール・ドラゴン 9.斗猛矢 10.高井憲吾 11.りほ 12.松永智充 13.趙雲子龍 14.武藤敬偽 15.相撲ヨシヒコ


ルールはロイヤルランブル、
つまりは時間差入場のバトルロイヤルで、
フォール負けかオーバー・ザ・トップロープで退場となり、
最後に残った一人が優勝で新チャンピオンに。

ちなみに「ヘヴィメタル級」というのは、
ヘヴィメタルとは一切関係がなかったです…。

まずは大鷲透が入場、円滑に試合を進める宣言を行って、
前王者ヨシヒコをトップロープ越しに投げ捨て秒殺。

このヨシヒコというのは単なるダッ○ワ○フみたいな人形…。
いや、「みたいな~」じゃないでしょう、多分…。

「プロレスが上手い選手はホウキとでもプロレスができる!」
とは昔何かで読んだが、
それをリング上で実践されましても…。

そのヨシヒコが823代王者らしいので、
823回もこんなことやってたってことか!?

呆れるやら何やらだけど、
とはいえ雰囲気に慣れてきたせいか、
これはこれで面白かったけど…。

ダンブー松本、偽ル中野の極悪同盟の偽者が入場すると、
本者の堀田祐美子が長与千種ばりに2人を制裁したかと思えば
その堀田をホストばりにドンペリ持参の美月凜音が落として共闘。
 
他にはオープニングの肛門爆破で真っ黒になった
中澤マイケルや小学生くらいの女の子、りほなどが加わり乱戦。

武藤敬司の偽者、武藤敬偽が登場し、
動けてない、かろうじての姿が失笑ながら笑えた。

最後はまた人形が相撲ヨシヒコとして再入場。
大鷲透がまたも投げ捨て、新王者誕生と思われたが、
スワンダイブ式にまた入ってきたヨシヒコに丸め込まれ、
ヨシヒコの王座防衛となりましたとさ…。



第3試合
タッグマッチ 
30分一本勝負

タノムサク鳥羽 ●
星誕期
VS
長井満也 ○
澤宗紀


ほとんど記憶にない…。
長井は特にいいところをみせられ仕舞いというか、
これでいいのか、長井よ!?



第4試合
DDTエクストリーム選手権試合
(9冠統一戦) 
無制限一本勝負

男色ディーノ ○
VS
マサ高梨 ●


9冠って…。
世界ミッドブレス級、GAY世界アナル級、DJニラ認定世界及び史上最高、DJニラ認定世界及び史上最強、J.E.T.世界ジェット級、梅村パソコン塾認定世界コピー&ペースト級、大中華統一四川流無差別級、大森夢フェア認定世界大森級、DDT EXTREAME選手権、
だそうです…。

そんなタイトル9個も作って…。
しかもきちんとベルトも用意してあるけど、
どれも手作り感満載で安っぽい…。
さっきのヘヴィメタル級のベルトもそうだったけど…。

試合は男色ディーノさんが男色だそうで、
当然そういう流れでした…。

しかも入場時から客席から入場してきて
客にキスしたりと絡みまくる。
逆側の桝席に乱入しまくってたけど、
こっち側じゃなくて心底良かった…。

正直、嫌悪感以外は何も残らない試合でした…。



第五試合
ウェポンランブルデスマッチ
60分一本勝負

高木三四郎 ○
VS
ザ・グレート・サスケ ●


ここで社長とサスケが出てきたので、
ある程度普通になるのかな、と思いきや…。

ルールは1分おき「公認凶器」を互いに投入することができ、
その凶器はどちらも使うことが許されるという。
一見物騒だけど、そんなことは全然なかった…。

まずはサスケの公認凶器として「おでん」が登場…。
ダチョウさんですか…。
リングにはご丁寧にもビニールシートが敷かれ、
準備が整ったら汁をかけたり具を口に押し込んだり…。

まあハッキリ言って、笑えました。
面白かったです、ハイ。
だけどねぇ…。

他にはサスケの公認凶器で「催眠術」とか。
スクリーンに催眠術師となったサスケの映像が映し出され、
高木は大悪党であるからブーイングしろだの
帰れコールをしろだの観客を「洗脳」。
ノリの良い観客は都度応じて社長を苦しませる。

結構ヤバかったのは、高木の公認凶器の携帯電話。
高木は携帯でサスケを写メ撮りまくり!
これは当然サスケが逮捕されたあの事件に引っ掛けてだけど、
ネタにするのはヤバすぎませんか!?
しかもサスケは怒って携帯を折るというオチつき。

他にも高木の弱点なのか、嫁を公認凶器としてサスケが投入するも、
逆に自分の嫁も公認凶器として投入されたり。

しまいには意味の解らぬ和桶がサスケの公認凶器として投入。
最後に投入された、高木の公認凶器、ロッカーからは、
ダークマッチに出てたゾンビ2人が登場、乱入と思われたが、
そこで鶴見五郎が登場!
3人揉み合いながら退場して、試合には介入せず。
なんだかな…。

結局試合は自分の凶器、輪桶を被って視界を失ったサスケが
トップロープからのダイブを自爆(当然でしょう…)。
そのサスケをロッカー上で投げ技極めて社長の勝利。

その後の流れもあって面白かったし、
この日一番の盛り上がりじゃなかったかな。

しかし社長、鍛えててムキムキなのは解るけど、
やっぱり小さい…。
小さなサスケが大きく見えたくらいだから…。

関係ないけどサスケの入場テーマが
GUNS N' ROSES の「Sweet Child O' Mine」
だったと今日初めて知った。
合わないというか何と言うか…。



ここでやっと休憩。
時間にしてすでに19半頃。
ここまで実質7試合、約3時間ぶっ通しはキツイだろう…。


休憩になった瞬間、次の試合の蝶野のコメントVTRが流れるが、
すでに休憩がアナウンスされた後ということもあり、
開場はざわついていて何言ってるのかサッパリ。
どうしてVTR終わるまで休憩アナウンスが待てなかったのだろうか…。
プロレス業界のトップ中のトップ、
大スーパースターレスラーをこの扱いって、どうなのよ!?




黒のカリスマが語るも
観客トイレや買い物に行く、の図…。


ということで休憩明け、再びVTRから。



流れたのは多分違った映像。
さっきのVTRはここから流せばよかったのに…。



第6試合
スペシャルシングルマッチ
60分一本勝負

ポイズン澤田JULIE ●
VS
蝶野正洋 ○





もう入場からして雰囲気が違ってた。
やっぱりこのスタイルの団体に
ストロングスタイルがどう絡むのか、
それ以上に業界屈指のカリスマ、超大物登場に
流石に開場の空気は緊張感が高まっていた感じ。




流石は大物です。
超久々の生「Crash」に大感動でした、ハイ。(笑)

まさに黒のカリスマ、存在感が違うし
入場だけで空気を変えるオーラがあった。


ポイズン澤田JULIE という選手は、
後藤達俊とかと同期で新日本プロレスに入団してたらしく、
結局怪我でデビューもできずに退団した過去を持つんだとか。

で、得意技(!?)は、呪文をかけて相手を制止させることらしい…。

以前その新日時代の同期にあたる後藤と戦って
後藤の動きを呪文で止めたらしい…。

それを黒のカリスマ、大メジャーの大スター相手にやらせるのか…。
蝶野がどこまで相手にするのかが見ものかなと。

序盤は全く相手にせず。
呪文をかけるも全部無視。
そりゃそーだろう…。

蝶野は基本、ケンカキック中心の攻撃。
シャイニングも何回か出したけど、やっぱり盛り上がるし絵になる。

序盤に片エビからSTFを繰り出すも、
すぐにロープエスケープ。



流石にSTFかかったときの観客の反応は凄かった。
そりゃそーだろう…。

ちなみにSTFはこの日この1回のみ。
というか、最近長州の悪影響なのか、
STFを序盤に出しすぎというか、
説得力なくなるから個人的にはやめてもらいたいんだけど…。

その後セコンド同士が揉めた時、
澤田が呪文で一喝!
この呪文はかかったようだ。(笑)

試合は終始蝶野優勢。
終盤、コーナーに登り
この日2回目のダイビングショルダーを試みた時、
澤田がなんとか起き上がり、またもや呪文!
ここで蝶野が反応したらしく、動きが止まる!



観客大喜び!(苦笑)
澤田が動きの止まった蝶野に雪崩式のブレーンバスター。
しかし澤田も力尽き、ダウン。

両者ダウンのカウントが進む中、
カウント8くらいで蝶野の呪文が解けて、
澤田はそのまま起き上がれず、
蝶野のKO勝ち。

なんともまあ…。
まあこれしかなかったというか、これで良かったんでしょう…。


試合後には勝利者賞(!?)で
ドデカイ缶チューハイが蝶野に贈呈。



というか、サントリーのCMということだったのかね。(笑)
これを澤田がもらうわけにはいかんでしょう…。(笑)


しかし両国に縁がありすぎる蝶野でも、
今日はアウェーということもあって
蝶野コールも入場時や序盤だけだったからなー…。
かなりやりづらそうだったし、
実際そういうコメントもしてるし。

まあこういうのも面白いといえば面白かったけど…。


そんな両国男の蝶野さん、
ご自身のデビュー25周年記念興行も両国での予定。



これも会場でもらったミニサイズのビラ!
ちょっと嬉しい。(笑)

しかし行きたい…。
もしかしてカードは 真壁 VS 中邑 の勝者との
IWGP戦とかか!?
観たすぎる…。
すでに特典付きのスペシャルチケット等が発売されているようです…。

一時は体がどんどん貧相になってるだの言われていたけど、
今日見た限りでは確かに細くはなっていたけど、
絞ってあった印象で、決して貧相ではなかったな。
このままコンディション整えてIWGP取ってもらいたい。


そういえば蝶野目当ての人ってどのくらいいたんだろう!?
全身Aristrist の超蝶野のコスプレ、一人だけ見ました。(笑)



セミファイナル
CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合
4WAYイリミネーションタッグマッチ
無制限一本勝負

フランチェスコ・トーゴー
PIZAみちのく ●
(第29代王者組)
VS
MIKAMI
葛西純
VS
KUDO
ヤス・ウラノ ○
VS
ケニー・オメガ
マイク・エンジェルス


フランチェスコ・トーゴーはディック東郷、
PIZAみちのくはTAKAみちのく。
試合前に初めて気づきました。
しかも「PIZZA」じゃなくて「PIZA」…。(笑)

ルールは自分のパートナー以外の誰とでもタッチできる
変則なタッグマッチで、
4チーム中、最後まで勝ち残ったチームが勝利。

この変則タッチルールが試合を面白くしてて、
流石の名手、TAKAと東郷の2人が
上手く試合を作っていた。

エンタメ路線中心でも、最低このレベルというか、
やっぱりこのクラスの選手がやることで
やっとプロレスになれる気がするのだが…。

結果は王者組が敗れて新王者誕生。
その新王者に、高木、サスケの大人気ないコンビが挑戦することに。(笑)



メインイベント
KO-D無差別級選手権試合
無制限一本勝負

HARASHIMA(28代王者) ●
VS
飯伏幸太(挑戦者) ○


やっと最後の試合。
下手に「ヘヴィ級」としないで「無差別級」としているところが
好感が持てた。
2人ともどう見てもジュニアだからね。

タイトルマッチでもここまでの流れが全てエンタメ路線だっただけに、
どういう試合になるのか解らなかったけど、
ここはSuper Jr. に出てたときの飯伏をそのまま期待して大丈夫だった。

この試合だけは普通のプロレスだったというか、
要はストロングスタイルだったわけで…。
結局盛り上がりも一番だったんじゃないかと。
2人ともいいファイトで、実際メインを締めるにはいい試合だったと思う。

最後の極め技、新技か!?
あんなん見たことないけど、
パワーボムで頭上まで持ち上げて、
そのままクラッチして後へスープレックスで投げて、
ブリッジで固めて1、2、3!

どう見ても危険度、難易度共に高い技だけど、
あんまり危険なのは見てる方もハラハラするし、
特にインディの選手にはやめてもらいたいな…。

どっちが勝ってもおかしい中、
これで飯伏が勝利して新チャンピオンに。

飯伏は将来性のある本当にいい選手。
ガッツがあるし、タッパもあるし。


HARASHIMAという選手は、
新日本の真壁の大学の後輩らしく、
このタイトル防衛したらG1獲った真壁に挑戦したいと
アピールしてたらしい。

コイツも学プロだったか…。
しかも真壁もだったのか…。

棚橋もだし、しかもチャンピオンだったわけだけど、
でも比較すればタナも真壁もレベルは全然違う。

2人とも、メジャー団体の中で真のメジャーになるべく、
努力なり経験なりがあったから今があるわけで、
HARASHIMAもそれが解っているから
挑戦を表明したんだろうし。


結局メインがこれだったといことは、
団体もこれを顔にしたいわけだし、
そうするとこれまでのあれはなんだったんだということにもなるし、
観客も何を求めているのかサッパリ解らなくなってしまう。
それに対してこのメインを締めた2人はどう考えているのか…。

飯伏は多分新日本のSuper Jr. に出て思うことは沢山あったと思う。
そしてこの試合に勝利して新王者誕生となったこと、
新チャンピオンとして団体の顔になったことは、
逆にジレンマにもならないのか…!?

インディはメジャーの2軍とは言わないが、
いい素材を持った選手をこのままにしておのはもったいない。

邪道、外道が新日本移籍で
メジャーでも通用する一流のトップであると証明したこと、
ミラノコレクションATが新日本に移籍して成功したこと、等々…。

飯伏がDDTでこのままトップを張るのもいいが、
数年後にはおでんかけたりオカマと試合したりするのはどうなのかと…。
選手のことを考えると、団体側も考えてあげてほしいな…。



ということで全試合終了。
最後はスクリーンにエンドロールが流れて、
テロップと共にバックステージに各出場選手が現れる映像が映し出される。
当然というか、蝶野だけは現れなかったけど。(笑)


後半戦は22時頃まで続いたから約2時間半、
合計5時間半の長丁場になりました。
明らかに詰め込みすぎ。

VTRもかなり凝った作りで、時間もそれなりに長いし。
というか、VTRが大きな鍵になっている
エンタメ路線なのは解るけど、
にしては音響悪すぎで聞き取れないは、
これじゃー流石に疲れますって。

構成もかなりしっかりしていて
仕切りというか、演出も上手く、
流れとしてはほぼ完璧なだけに、
逆に疲れてダレてももったいないしね…。

来年も両国でやるみたいなので、次はこの辺が課題じゃないかな。


あとは団体の方向性というか、
乱暴に言って、ハッスル的なのはよく解った。

個人的にはストロングスタイルとの分離は必要だと思うし、
融合させるには今のレベルではマズイと思う。

意外とその融合性は、自然消滅した
新日本のレッスルランドが均衡を取っていたのかもしれない。
流石に新日本があの路線でやるのは違っていたように思うけど…。


ついでに11月にはメジャー3団体で導入されるというライセンス制。

ライセンス制を導入するならメジャー3団体では
リングに上げるのはライセンス保持者だけになるわけでしょう。
そこでライセンスを持たない人をリングに上げるとすると、
何のためのライセンス制導入なのかは解らなくなる。

ではインディでは?

とてもじゃないけど全選手に無条件で
ライセンスを与えるわけにはいかないでしょう。
小学生の女の子や人形や芸能人にも与えるのか?
飯伏やHARASHIMAのような選手には与えて他は保留とか?

だとしたらライセンス持ってる選手とそうでない人が混在して
試合をするのに目をつぶるのか?
そこには何のペナルティもないのか?
事実上野放しになるならライセンスの意味はない。
それともメジャー3団体はインディのことは無視して考えるとか?
それも事実上の野放しでしょう。


かつて新日本や全日本のメジャーでは、
大相撲の新弟子検査のように、入門テストがあったし、
デビューまでに鬼のように厳しいトレーニングが待っていた。
それらをクリアできた人間だけが、
プロレスラーとしてデビューできたわけだし、
逆に言えば、クリアできなかった人間がやってるのが、
今のインディにも繋がっている。

かつてはそのラインがいわゆるライセンスと考えることもできたわけだが、
今やそのラインをクリアできなかった人たちが
インディとして興行を打っているのも事実。

こういう問題があるから今まで棚上げになっていたんだろうけど、
ごっこで興行打つのはそのまま生命の危険をも意味する。


今回蝶野はレスラーとしてもプロモーターとしても
いろいろ考えるところがあったようだが、
三沢に近かった人間として、
この辺の問題にもどう関わっていくのかも見守りたい。


話がそれたが、そういう「試合」、そういう「選手」を見た直後だと、
どうしてもそういうことは考えてしまう。

ライセンス制が導入されたら
特にインディにとっては今後課題となる部分だと思うし、
少なくとも今日見たDDTに限って言えば、
必ずしもプロレスである必要性はないとも思う。

だからこそ、プロレス団体として興行を行い、
あれをプロレスとしてやる上では、
業界全体として避けてはいけない問題になってくるし、
団体としても死活問題になりかねないはず。


ともあれどういうかたちであれ、
今回の興行は大成功に終わって良かったけど、
来年も両国大会やると言っているわけだから、
その辺含め、今後も取り組んでいってもらいたい。



 

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新日本プロレス 真夏の祭典、
『G1 CLIMAX 2009』が終了。
本日決勝戦が行われた。

優勝は真壁刀義。


今年はイマイチパッとしない顔ぶれというか、
年々そうなってきてるというか…。
シリーズとおしての流れ自体の問題でもあるかと…。

5回の最多優勝記録保持者の蝶野正洋は出場せず。
それに次ぐ3回優勝している天山広吉も
怪我でシリーズ欠場してたりと
G1までにいい流れを作れなかったしな…。

いわゆる外敵と呼ばれる他団体からの出場選手は
AブロックにはTAJIRI(ハッスル)、
大森隆男(元ゼロワン、現フリー)、
田中将斗(ゼロワン)、がエントリー、
Bブロックには杉浦貴(ノア)がエントリーと、
今回は合計4人と過去最多で、
まあこれが目玉といえば目玉だけど、
最強を決める歴史あるリーグ戦には説得力に欠けるメンツかと…。

大森は最近までプロレスやってなかったブランクあるし、
田中は実質ジュニアでしょ。
鍛えてるけど、小さすぎるし
インディ上がりで華がないというのも…。
TAJIRIは小さいとかいう以前に、
完全に噛み合わない人選だし。
杉浦はいいレスラーだけど、
ノア内での位置づけは微妙だし、
直前まで足の怪我か病気で入院してた
病み上がり…。

こじんまりとした、キャラクター重視の
ユークス路線ということなんでしょうか…。


とはいえ新日本のドル箱興行だけあって、
なんだかんだで話題性があったというか、
リーグ戦が始まってしまえば盛り上がるのがG1。
勝敗チェックと結果予測のシュミレーションを
してしまうのが悲しい性。

Aブロックは決勝進出候補の真壁が連敗スタートなど、
全体的に混戦模様。

Bブロックは中邑真輔が全勝でリーグ戦突破。
2位争いが焦点だったかな。

結果、Aブロック1位は真壁、2位は棚橋。
真壁と棚橋は同率で直接対決も引き分けだったため、
コイントスで順位が決定。
Bブロック1位は中邑、2位は杉浦。


そして本日、決勝トーナメント。
決勝戦は真壁 VS 中邑。

流石はG1決勝だけあって、
公式発表11,000人、両国で超満員の動員と、
盛り上がったようで良かった。
新日本の公式がアクセスしづらいくらいだし。

中邑が全勝だけに、今まで縁のなかったG1に
悲願の初優勝というのも考えられたし、
ここまでの流れから真壁が優勝というのも
ドラマ性があってG1らしくもあるので
どっちが勝ってもおかしくない中、
真壁が初優勝。


終わってみれば呆気ないけど、
まあ流れ的にこれしかないのも今の新日本なのかなーと。
ひとまず真壁、おめでとう。

真壁は軍団抗争での裏切りに遭い孤立、
後輩の棚橋がエース、
さらに後輩の中邑に嫉妬という、
雑草ジェラシー・ヒール・キャラは、
キャラだけじゃなくて現実とリンクするから
感情にも訴えるし、
それこそがプロレスらしいとも言えるから、
これはこれでいい結果というか、
昨年の後藤優勝よりは納得がいく。

あとはレスリングスタイルかな…。
ニードロップは最初の頃よりマシだし、
そもそも誰もブロディ的な影を見出してるわけじゃないから
入場テーマ含め、どうでもいいのかもしれないけど、
チェーンと流血だけじゃ、資質としてチャンピオンにはなれないから、
そこからどう脱皮するかが課題でしょう。

決勝戦は、真壁の提案でセコンドアウト、
チェーンも使わなかったようだから、
今後に期待かな。


その他の総括。

天山が連勝スタートから怪我で連敗、
結果欠場となってしまったのは残念。
天山には早くまた勢いを取り戻してもらいたい。

中邑の新必殺技、「ボマイェ」(顔面への膝蹴り)は
唐突すぎるしやっぱり説得力がない…。
一時期よりはよくなってきているのでもう一歩かなー…。

杉浦は腰も悪いみたいで、
腰にぐるぐるテーピング巻いた状態でよく頑張ったなーと。

あとは飯塚とかTAJIRIの試合はG1には必要ないだろうと。


今後はG1覇者の真壁、そしてTAJIRI が
IWGPチャンピオンの棚橋へ挑戦、
そして中邑が1.4東京ドームで挑戦、
それまで棚橋が防衛という流れでしょう。


うーん、中西がベルト取ったときみたいに
サプライズというか、
予想外の盛り上がりがほしいんだけど、無理かなー…。


秋には蝶野の25周年記念興行も行われるし、
その前に全日本で、武藤の25周年記念試合も行われて、
蝶野も出場。
というか、「武藤、船木 VS 蝶野、鈴木」
って凄いカード。
よく船木をプロレスのリングに上げられたなーと。
船木は蝶野、武藤、橋本の三銃士と新日本で同期。


話がそれたがこの流れで蝶野にもう一旗挙げてもらいたい。
年明けくらいまでに流れつくって、
1.4の勝者からベルトを取る、みたいな…。
中西みたいにワン・リリーフではなく、
せめてワンシーズンくらい、なんとかならんもんですかね、
新日本さん?


あ、永田とライガーがハッスル参戦らしい…。
名目上は越中の30周年記念だかなんだかで、
TAJIRIとのトレードだろうけど、
新日本はハッスルとは交わらない方が得策だと思うのだが…。
これもユークス的発想で、軌道修正、路線転換なのかな…。

てか、越中は「メキシコ武者修行(何故今更…)」
という名目で新日本のシリーズ出なくなってたはずなのに、
その後普通にハッスルに出てるとか、何なの!?


あ、あと、昨日のリーグ戦最終日、
何故かジュニアのタイトルマッチが行われて、
メキシコの英雄、ミスティコが
4代目タイガーマスクからベルトを奪取。
昨日の試合は全試合観たけど、
ミスティコのスケジュールの問題があったとはいえ、
リーグ戦中にジュニアのタイトルマッチやる意味がないというか
必要性が全く感じられないし、
試合自体も浮く浮かない以前というか…。


一時の低迷から少しずつ安定してきたと思いきや、
なんだか違った方向に行っている気もするし、
やっぱりまだ迷走中ということなんでしょうか、新日本プロレス…。

今日の決勝も会場で観たいとは思ったけど、
それは内容云々以前にG1決勝だから。
しばらく会場には行ってないけど、
生で観戦したいと思わせてくれるような
面白い流れ、展開になってくれればいいのだが…。
それとも次回会場に足を運ぶときは
他団体になるのかな…!?

とりあえず見守りたい。






2009/08/18 追記

8/17 新日本オフィシャル発表。

棚橋弘至、眼窩内側壁骨折により9月シリーズを全戦欠場し、
IWGPヘビー級王座を返上。
復帰時期は未定。

9.27 神戸ワールド記念ホール にて
真壁刀義 VS 中邑真輔
の新王者決定戦が行われる。


そういうことになりましたか…。

そうなると真輔がタナ復帰までチャンピオン、
タナが復帰後に再度奪取という流れになるのか!?
しかし復帰早々タイトルの移動は難しいし、
第一復帰時期が未定で、骨折なら結構かかりそうだしな…。
今の流れだと真壁というのも十分あり得るし。

しかし1人抜けるとその穴は大きすぎる。
やっぱり選手不足なんだよな…。
昔の選手層の厚さは恐ろしかった…。

いずれにしても、これで必然的に新しい流れが生まれるわけで、
面白みが出てきたということで。



新日本プロレス

もう結構経つけど中西がリターンマッチに敗れ
棚橋に王座を奪われていた。

まあこの結果は目に見えていたとはいえ、
あまりにも当たり前すぎてつまらないというか、
中西をチャンピオンにしたサプライズくらい
もうワンクッション何かあっても良かったと思うのだが…。

棚橋はノア杉浦相手にすでに防衛。
杉浦はいいレスラーだし強いけど、
二人とも小さいのがね…。
メジャーの団体がヘヴィ級のベルトかけてるのに。
少なくとも杉浦はジュニアでしょ。

体もデカくて内容もあったのは三銃士までなのかな…。


やっぱりこのまま棚橋長期政権でいくんだろうなとは思ったけど、
ふと思ったのは、新日本は棚橋をリック・フレアーになぞらせてるのかな、と。

取ったり取られたりはするけど、長期政権の絶対王者。
ユークス的な考えだけど、多分しばらくはそうなるでしょう。

で、どっかでまた中邑が出てきて
中邑政権というのも樹立されるのかもしれないけど。

少なくとも猪木さんの色は
良くも悪くも消えたと言っていいのかもしれない。


次。

これも結構前か。
ブラックタイガーが高岩と公式にバレた。
だから何だと。
一体何だったんだと。

高岩が新日本に出続けるならまだしも、
バレて出なくなって終わりですか!?


あとなんか面白いことがあったかといえば
ないような気がする…。


あ、ハッスルからTAJIRI が新日本G1に参戦か。
うーん、世界的なネームヴァリューはあるけど、
G1向きじゃないだろう…。
というか、新日本向きではない。
というか、新日本はハッスルと交流しちゃっていいのかね!?


そのハッスルから高田総統が消えるとか消えないとか。
今の高田が何をやっても驚かないし、興味もない。
一応馬鹿馬鹿しいことやってたら三沢に失礼とでも思ったのだろうか!?

あとHGが骨折したとか。


メジャー3団体によるライセンス制の導入が
とうとう本格的に動きはじめたようだけど、
無数のインディを放置するのか無視するのか、
それとも指導するのか止めさせるのか、
芸能人プロレスやハッスルについてはどうするのか、
問題は山積みでしょう。
現に骨折して舞台休む羽目になってる人がいるわけですから…。

蝶野がどう考えているのか、
個人的にはそれが一番気になるかな、と。

多分業界活性化、底入れの名目だとは思うけど、
超メジャー、超大物の自身が、
最近インディ系やマイナーなリングに上がることが増えてるっていうのは
ライセンス制導入には弊害になり得るというか、
どこまでのレスラーにライセンスを与える基準をつくるのか、とかね。


この問題についてはまた書こうとも思っているけど、
相変わらず有刺鉄線とかやってるドインディとか、
芸能人プロレスとか見てると、
三沢の死の重みを感じていないのか、
はたまた解釈が違うだけなのか、
いろいろあるとは思うけど、
ハヤブサの事故もあったし、
三沢だけじゃなく他の故人のこともあるわけで、
エンタメをやるならやるでいいけど、
レスラーはまさに命をかけてやっている、
死と隣り合わせだということをまず考えてもらいたい。

偶然か今週(今月?)の「紙プロ」(立派な紙面になったんだねー!)
は橋本が表紙でかなりビビったけど、
三沢、橋本特集らしい。
なら何故今なら三沢が表紙じゃなくて
破壊王が表紙なの!?
内容読んでないからわからないけど。

いずれにしても、レスラー各々の責任感と影響力は計り知れないのだよ、と。



マット界に激震が走った三沢の死。

広島県警の発表によると、死因は
頸椎(けいつい)損傷に伴う頸髄離断とのこと。

他団体の各選手からも追悼コメントが寄せられたり、
14日の新日本 後楽園大会でも追悼式が行われたりと、
その影響力、人望の厚さが窺えるが、
やはりレスラーにとっては試合中の事故で亡くなるという
事態に対する衝撃も大きかったと思う。

つまり、その可能性は、どの団体のどのレスラーにでもあるのだと。
レスラー各人にとって、まさに人事ではないのだ。
その死は他の死とは大きく意味合いが異なる。

しかも、それがメジャー団体であるノアのトップ、
受け身の定評もある天才、三沢の身に起きたとなれば、
同職の人間にとって、そのショックは計り知れないはず。


ここで改めて書くまでもないが、敢えて書くと、
プロレスという競技は非常に危険なのである。

新日本のレフェリーだったミスター高橋の暴露本や、
高田延彦の暴露本、『Pride!』進出、という
関係者だけではない、レスラー自身によるプロレス否定が公になり、
その権威は失墜した。

加えて最近ではハッスルのようなWWE とはまた違った
エンターテイメント路線の出現や、
団体と呼べるのかも解らない自称インディ団体の乱立などで、
いわゆる「素人」やそれに毛が生えたくらいの人間が
平気でリングに上がるようになった。

これによりプロレスは総合格闘技などとは違い、
危険ではない、誰にでもできる紛い物という間違った認識が
世間にまかりとおってしまったのではないだろうか。


「プロレスは危険ではないのか?」
「誰にでもできるのか?」
「弱くてもプロレスラーになれるのか?」

答えは全て「No」である。

レスラーは常人では怪我をするような危険な場面でも耐え得る
頑丈な体を作る必要があるし、
不測の事態が訪れても対処できるだけの
身体能力がなくてはならない。

つまり、自分の身は自分で守らねばならないと。
これは力道山時代から変わりなく、
レスラーはそのために練習をした。

プロレスラーは強くなくてはいけないし、
強くて当たり前でなくてはいけない。
それは総合格闘技の試合に出て勝つだの負けるだのいう次元以前の話。
本質的に強くなくてはいけない。
そのためには練習しなければいけない、と。

しかしプロレスラーとて人間。
致命的なダメージを負ったり怪我で欠場、引退することもある。
そうならないためにも鍛えているわけだが、
やはり限界はあるし、鍛えられない部分もある。


プロですらそうなのに、自称プロの超インディ団体の素人レスラーが
基礎練習をしないで大技の練習をしているということもあるらしい。
危険度の高い大技などは、技をかける方も受ける方も
基礎練習によって培われた頑丈な肉体が要求されるのに、だ。
きちんとトレーニングを積んでいる多くのレスラーも
歴戦のダメージの蓄積で皆どこかしら故障をかかえているというのに…。


最近のプロレス業界のいくつかの疑問点の中に
このように正しいトレーニングを積んでいない素人がリングに上がることと、
技のインフレがある。


技のインフレ。
簡単に言ってしまえば、より激化している、ということだ。

ゲームや漫画の世界でもそうだが、
最初の頃はパンチや蹴りで決着が付いていたシーンも、
回を重ねるうちにどんどん現実離れし
激しいものになっていくのと同じこと。

プロレスの場合もひとつのフィニッシュホールドがある程度見慣れて
新しい技が登場すると、今まで見慣れたフィニッシュホールドが
単純なつなぎ技までに降格してしまう。
そしてその技では試合が決まらなくなり、
受け手側も心理的にもっとを要求し、
送り手側もより激しく威力がある(ありそうな)
派手な技を開発する必要が出てくる。
こうして技のインフレという一種の悪循環が繰り返す。

見ていて華麗で激しく威力がありそうな技。
多分、観ている方も、やっている方も、それが醍醐味なのかもしれない。
言い換えればより危険度が増すということ。

しかし単純な技、例えばボディスラムひとつとっても技だし、
特にキャリアのあるレスラーは、
首や腰に当たり前といっていいほど故障をもっている。
観ているファンが地味に感じるつなぎのボディスラムも
レスラーにとっては耐え難い場合もある。

ちなみに今回三沢が受けた「バックドロップ」とは、
相手を後から羽交い絞めにして
そのまま後へ投げ捨て頭部を強打させるという投げ技で、
その昔ルー・テーズの代名詞であったかつての大技。

「かつての」というのは、今ではフィニッシュホールドに使われる機会が
ほとんどなくなってしまったという意味だ。
後藤達俊のように「殺人バックドロップ」の異名を取って
フィニッシュに使っているケースもあるが、
技のインフレにより、多くの場合、つなぎ技になっているのが現状である。

しかし今回の三沢の件を考えるまでもなく、
バックドロップは威力がある技である。

それがインフレ化すると…。

見た目の派手さと実際の威力は必ずしも比例しないが、
レスラーに何らかの負担は増すことは事実だ。


そしてその負担が増えた、進化している「プロレス」を
プロのトレーニングの積んでいない素人が
進んで行おうとしているという現実にも目を向けなくてはいけない。


実際悲劇は起きている。

代表的な例を書くと、昨年10月、インディ団体の自称プロレスラー、
菅原伊織と佐野直が、サラリーマンで新人の由利大輔さんに対して
練習中に、大技「ダブルインパクト」を強制的に敢行。
由利さんは首の骨を折って死亡した。

「ダブルインパクト」とは、相手を一人が肩車で担ぎ上げ、
もう一人がトップロープから飛び込んでラリアットする合体技。

このニュースは一部で大きな論争となっており、
ここではその詳細は省くが、
問題なのは、菅原も佐野もメジャー経験が皆無な
「自称」の域を出ない「プロレスラー」なこと、
そして由利さんに至っては、「自主興行」にて「デビュー」こそしたものの、
リング上での練習が3回目というサラリーマン。

多少なりとも経験がある人間が、全くの素人相手に死に追いやったとして、
この6月に、菅原、佐野、他1名が業務上過失致死の疑いで、
東京湾岸署にやっと書類送検されたが、
まさに素人がプロの真似事をやって起きた悲劇としか言いようがない。


このようにプロレス業界は、自称「団体」、自称「プロ」な、
アマチュアなプロレスラーが存在するという不思議な世界。


今回の三沢の件を重く見た各方面は、
18日、元プロレスラーで衆議院議員、
自民党文部科学部会長、馳浩の呼びかけにより、
プロレス界からは新日本の菅林社長、全日本の武藤社長、
そしてノアの仲田取締役総括本部長らが、
政界からは、森喜朗元首相などが出席して、
自民党文部科学部会・文教制度調査会合同会議で
再発防止策などを協議。
ライセンス制の導入や統一機構の設立などが検討された。

くしくもこの日は事実上頓挫、自然消滅していた統一機構、
グローバル・レスリング連盟(GPWA)の会長を務めた
三沢の47回目の誕生日。

かつてのGPWA は形骸化してしまったが、
三沢の意思が発展した、また別の新しいかたちでの
プロレス業界のスタンダードが、
皮肉にも三沢の死によって確立しようとしているが、
それだけに三沢の死を無駄にしてはならない。



最後に思いつくだけだが、試合中に亡くなったレスラー、
最後の対戦相手や技などを記載しておく。

対戦相手に関しては、色眼鏡で見られたり
必要以上に晒し者にされる必要はないが、
彼らも苦しみながら闘って生きているということを理解するためにも記載する。


プラム麻里子(29歳)
急性硬膜下出血並びに脳挫傷
(1997年8月(JWP)、尾崎魔弓のライガーボム)


門恵美子(23歳)
急性硬膜下血腫
(1999年4月(アルシオン)、吉田万里子に頭部から落とされる)


福田雅一(27歳)
(急性硬膜下血腫)
(2000年4月(新日本プロレス)、柴田勝頼のエルボー)


事故によりお亡くなりになられたレスラーの皆様
謹んでお悔やみ申し上げます。



 

プロレスラーで、プロレスリング・ノア代表取締役社長の三沢光晴氏が
13日、広島県立総合体育館グリーンアリーナでの試合中に頭部を強打。
意識を失い救急車で広島大学病院に搬送されるもそのまま還らぬ人となった。
享年46。


「三沢が死んだ」
突然そう言われても受け入れられないどころかまるで実感がない。

橋本真也が死んだときもショックだったが、
死因とは別だったとはいえ、橋本は病床についていた事実もあったが、
三沢はまるでそんなことがなかっただけに、
試合中の事故と言われてもリアリティがまるでない。


この日の三沢の試合はメインエベントのGHCタッグ選手権試合。

第17代王者
齋藤彰俊、バイソン・スミス
VS
挑戦者
三沢光晴、潮崎豪


三沢は試合中に齋藤バックドロップを受け、
その後意識を失ったらしい。

レフェリーは試合を止め、各選手がリングに集まる中、
リング上心臓マッサージなどの応急処置が施される。

通報の6分後にかけつけた救急隊員も応急処置後、
病院に搬送されたが意識を戻すことはなかったという。


試合中の事故がきっかけでレスラーが死亡してしまったことは、
残念ながら思いつくだけでも他にも数件あるが、
この件を耳にして、まず脳裏によぎったのがハヤブサの事故の時の映像。

ロープワークを巧みに使い、華麗な飛び技を得意にしていたハヤブサは、
足をロープに滑らせ転倒。
救急車が到着するまで、故・荒井社長を中心に
リング上で介抱されるも半身不随に。
一命はとりとめたものの、現在もまだリハビリ生活中である。

ハヤブサほどの巧者が、天才があんなことになってしまったのは
非常にショックだったし、その映像は見ていられない。


今回も救急車が到着するまでリング上で
応急処置がされていたという状況も一致しているし、
受け身にも定評がある三沢ほどの実力者、天才レスラーが
試合中の事故で死亡だなんて、想像すらつくわけがない。


巡業中のノアは、三沢も中止は望んでいないはずだとして
予定されている全ての興行を開催することを決定。
翌14日に行われた博多スターレーンでの興行も決行。
超満員の中、試合開始前には追悼式が行われた。

結果として最後の対戦相手となってしまった齋藤彰俊は
入場時からすでに泣いていたようで、
試合終了後には三沢の遺影に向かって涙の土下座。

彰俊の気持ちはプロレスファンなら痛いほど解るし、
会場の観客もそんな彰俊に逆に激を飛ばしてくれたというのは
悲痛だがせめてもの救いか。
誰よりも辛いだろうが、彰俊にはなんとか乗り越えてほしい。



私にとっての三沢は、2代目タイガーマスクとしての印象が強かった。
逆にいえば、私にとってのタイガーマスクは佐山よりも三沢だった。

長州クーデターや天龍離脱以降、
あまり全日本を、もっと言ってしまえば
プロレス自体を観ることはなくなったが、
それからしばらくして、「超世代軍」と呼ばれる
三沢世代の奮闘が全日本の新たな魅力となり、
それが「四天王」として定着する頃には
私もまたプロレスに戻っていた。

かつて三沢自身が語った
タイガーマスクから素顔に戻った理由がそこにはあった。
つまりはジュニアのイメージの払拭と、
マスクマンのキャラクターとは別の
本来の三沢光晴としての存在感。

エルボー一発で会場を沸かすことができる三沢。

試合運びや技のキレなど全てが一級品だった三沢。

タイガーマスク時代よりも体が大きくなり、
年齢と共に欠けてしまう機敏さを覆すかのように
ここ一番で飛ぶ威力とその完成度、センスの良さ。

馬場死亡後にレスラーや社員、ファンからの圧倒的な支持を得て
全日本内紛から見事ノアを旗揚げしてみせた人間力と行動力。

ファンなら知っている下ネタ大好きな単なるエロオヤジな
愛すべきキャラクターの三沢。

それは全てが三沢の魅力だった。



死因はご家族以外には通知されていないとのことで、
今のところは不明。
時期が来てまた解明されていってはほしい。

ノアは日本テレビの地上波打ち切りなど、
経営的にも打撃を受けており、
経営者である三沢には心労もあっただろう。

逝ってしまうにはまだまだ早すぎるし、
ただただ悲しくもまだ実感が沸かないが、
安らかにお眠りください。





三沢光晴

1962/6/18/ - 2009/6/13
享年46歳

ご冥福をお祈り致します。



MITSUHARU MISAWA

May He Rest In Peace...










 

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