コンビニの前でたむろってる中学生にオヤジ狩りに遭った
わけではないっす。
バイクふかしてたら通りすがりの少年が
足を止めてずっとこっちを見てる。
制服を着てるから中学生だとわかったけど、
背が小さく顔も全然幼いので
まだ1年生なのかな。
とにかくガン見なわけですよ。
怖いくらいに。
しょうがないから声をかけてあげる。
「バイク好きなの?」
首を横に振る少年。
おいおい、じゃあなんで見てるんだよ?
そんで少年からは
「なにやってんの?」
だって。
おいおい、それはこっちの台詞だって。
しかもタメ口かよ、みたいな。
「エンジンふかしてんだよ」
「エンジンもったいなくないの?」
少年よ、それを言うならガソリンだ。
「エンジンをちゃんと温めないと走んないんだよ」
「エンジンあがると走らない?」
少年よ、それはバッテリーだ。
方々で同じことをしてるのか
意味を解っていないのは確実だが
そんな風に用語を使って会話してきたりする。
隣に停まっている小型スクーターを指さして
「これはすぐエンジンなくなって止まるんでしょ?」
「ん?あー、タンクの容量少ないとね、無くなったら止まるよ」
この際燃費の話なんかなしだ。
するだけ自殺行為だ。
どうやら動くことに纏わる全てのものを
「エンジン」と記憶しているらしい。
質問攻めは続く。
「これ何の音?」
「エンジンとマフラーの音だよ」
しかもバイクに触ってきたりもする。
ガソリンメーターを指さして
「これがこっちだからもうエンジンない?」
だ、だからー、少年よ、それはガソリンだって!
エンジンがない車やバイクはない(笑)
まったく、どこまで解ってるのか解ってないのか理解できなかったが
興味があるのは確実なようだ。
「大きくなったら乗りたいの?」
またまた首を横に大きく振る。
えー?
ってね…。
君がいったい何がしたいのか私には全然理解できませんよ…。
そうこうしてるうちにエンジンが温まってきたので
出発することに。
少年はまだ何か話しかけてくるが
ヘルメットを被ってしまうと何を言ってるのか解らないので
「ゴメンね、じゃー行くねー」
と声をかけて出発したが、
最後に
「お母さんが●●××…」
って聞こえたのはどういう意味だったんだろうか…!?
しかし知らない人に話しかける子なんて
今どき小学生でも珍しいだろうに…。
私が子供の頃は、
髪が長くてサングラスかけて
バイクに乗ってるようなお兄さんなんて
怖くて声をかける度胸なんてありませんでしたよ…。
寧ろ避けていたというか、
遠くから見守るのが精一杯でしたって。
結局最後まで謎な少年だった。
こういうことがあると全てドッキリカメラじゃないかと
真面目に疑ってしまうのは私だけですか!?

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