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~ 迷える子羊ならぬ 迷えるメシアの戯言 ~   "狂乱の貴公子" The Messiah, Ronald Oscar のブログ(仮)
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Ronald Oscar
神聖ゴルゴタの陸メタルの会総帥 / KILLING ROSE リーダー(Vo/G)
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日本人唯一の最高峰クラスGPライダーとして
スコット・レーシング・チーム(ホンダ サテライトチーム)
からmotoGPに参戦していた高橋裕紀が実質的な解雇。
チームから契約を解除され、アメリカGPを前にシートを失った。


事の発端はガボール・タルマクシの移籍。

タルマクシは2007年の125ccクラスのチャンピオンで
ハンガリー人。
2008年もアスパー・チーム(アプリリア)より125ccクラスに継続参戦も、
契約通り、250ccクラスにステップアップとなった2009年。
アスパー母体のバラトン・レーシング・チームからの参戦となったが、
この契約が拗れたようで、わずか3戦で契約破棄。
タルマクシはスコット・レーシングに移籍し、
第6戦カタルニアGPよりmotoGPクラスに参戦することとなった。

タルマクシには石油会社のスポンサーがついており、
財政難によりホンダへのマシンレンタルフィーの支払いすら滞っていた
スコット側との利害関係が一致するかたちになったのだろう。

このタルマクシ移籍が意味することは、すなわち高橋のシートが
タルマクシに明け渡されるということに他ならないわけで、
高橋はチームを解雇されるとの憶測が飛び交い始める。
しかしスコット側はライダー2人体制を発表。
噂を否定した。

しかしライダー2人体制となったことによって、
タルマクシは高橋のスペアマシンを乗ることになり、
高橋はスペアマシンを失って1台のみで勝負しなくてはいけないことに。
加えてチームスタッフも半分はタルマクシのケアにまわることとなるわけで、
高橋は必然的にスタッフも半分失う結果に。

こうして高橋は以前にも増して不利な状況下での
レースを強いられることとなった。

そして不運にも高橋はこの体制下で結果を出せず、
チームに早々と口実を与えることとなってしまったのか…。


カタルニアGP
高橋 - 転倒リタイア(負傷)
タルマクシ - 17位

オランダGP
高橋 - 18位(予選では転倒負傷)
タルマクシ - 19位


結果、スコット・レーシング・チームはオランダGP後、
7/1付けでタルマクシを唯一のライダーとするライダー1人体制、
高橋との契約解除をを発表した。

理由としては、財政難とライダー2人体制による経費圧迫。
そして高橋の体調不良。

高橋の体調不良は度重なる転倒による怪我を指しているのだろうが、
当の高橋本人はこれを否定。
体調に問題ないことを明言した。
つまりはこの部分に関しては、言いがかりのようなものだろう。

経費がかかるライダー2人体制は不用というのは最初から解っていたはずで、
これは出来レースだったのではないか、と…。

結論として言えるのは、金に困っていたスコット側は、
スポンサーがいない高橋よりも、
金づるであるタルマクシを選択したということ。


こうしてわずか2戦でスコット・レーシング・チームの
ライダー2人体制は崩壊。
motpGPクラスには日本人ライダーが参戦していないということになってしまった。


この高橋放出に関してスコット・レーシング・チームは、
ホンダより十分なサポートを受けられなかったからとしているし、
ホンダは金を払ってないんだから当然として
醜い泥仕合が展開されているようだ。

ある意味ホンダの言っていることは正しいが、
シーズン中の異例のライダーチェンジを容認し、
日本人ライダーの解雇という事態を招いたのは
あまりにもイメージが良くない、後味が悪い結果だ。

ヴァレンティーノ・ロッシが以前語っていたが、
ホンダは勝つことだけに冷徹だと。
レースに出ている限り、勝たなければ意味はないが、
マシンもライダーも駒でしかないのだろう。
結果を出せなければそれでおしまい。
良くも悪くもそれがホンダという会社で、
金を払えないならサポートしないのは当たり前という
今回のスコットの件にしても同様だ。
会社としては経済対策としてF1を撤退したくらいだから、
金のあるタルマクシを選択したことは
ビジネス戦略上でも正しい、寧ろ歓迎すべき選択だったということだろう。
ヤマハ移籍後のロッシが、ホンダのそういう部分に嫌気がさしていたと
語っていたのもよく解る。



さて、高橋だが、今後の動向は今のところ不明。

ちなみに高橋が放出の危機に遭ったのはこれで2度目で、
カワサキの撤退決定後、ハヤテ設立以前に
メランドリの移籍先として目されていたのも
スコット・レーシングだったはず…。

結局メランドリはスコットとは契約せず、
ハヤテも出来たから問題はなかったが、
こういうことが起こり得るという布石はすでにあったと
言えるのかもしれない。


とりあえずは走り続けられる場所が早く見つかればいいのだが…。
いつかはまたGPに戻ってきて元気に走る姿を見せてほしい。



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