気がつけば大晦日も間近ということで、
今年の格闘技興行は如何に?
ということなんですが、
どうもここ数年興味が薄れている。
旧『PRIDE!』の崩壊からのゴタゴタも
その原因になっているとは思うし、
個人的目を引くような話題がなくなってきた。
『PRIDE!』は2007年の崩壊後、
ワールドビクトリーロード主催で発足した『戦極(SRC)』と、
『K-1』を主催し、総合格闘技興行の『HERO'S』も運営してきた
FEG が、新たにスタートさせるかたちとなった『DREAM』の
2派に分裂。
いわゆる総合格闘技の衰退で
得したのは『K-1』サイドということか。
結果的に総合よりもキックボクシングが勝ったってことなのか…。
今年の大晦日の大きな格闘技興行は、
そのFEG のK-1 興行、『Dynamite!!』だけということになった。
これもいろいろゴタゴタがあったようで…。
東京 有明コロシアムでの開催を予定されていた
戦極の興行が資金難で中止。
目玉であった北京オリンピック金メダリスト
石井慧のプロデビュー戦、
石井慧 VS 吉田秀彦 の試合も
流れたように見えた。
しかしこのカードとそれ以外の戦極の選手も、
DREAM と戦極との対抗戦というかたちで、
SRC がFEG の興行に参加するかたちで落ち着いた。
つまり今年は、FEG 主催の『Dynamite!!』1本という
解り易いかたちの中に、
全てが凝縮されて混在することとなった。
整理すると
K-1 (FEG)
DREAM (FEG) = 旧HERO'S (FEG) X 旧PRIDE! (DSE)
戦極 (WVR) = 旧PRIDE! (DSE) - DREAM (FEG) - 旧HERO'S (FEG)
といったところか。
世間的な目玉カードは先述の
石井慧 VS 吉田秀彦 と、
本来の『Dynamite!!』の目玉であった、
魔裟斗引退試合
魔裟斗 VS アンディ・サワー か。
あ、あとニュースとしては、桜庭が怪我で欠場となったということか。
魔裟斗の相手は当初、
魔裟斗自身が今年のK-1 MAX で優勝した
ジョルジオ・ペトロシアンを
優勝決定戦の試合後に指名していたが、
試合中にペトロシアンが右手の指を骨折していたことが判明。
この骨折が完治しないことから、
相手は当初から話題になっていた、
K-1 MAX 2005、2007覇者で
魔裟斗が2度負けている
アンディ・サワーに決定した模様。
今年はそういった感じで興行が行われることになったけど、
この構図、何かに似てると思ったら、
今の新日本プロレスの東京ドーム興行、
『レッスルキングダム』だった。
年に1回の大会場でのお祭り興行で、
あくまでも自分の会社がメインとなって、
他団体を「対抗戦」などの名目上、
協力体制を敷いて、上手く使いこなす。
オマケにリスクヘッジまでできてしまうという。
ソックリ。
FEG や石井館長に対する是非はあるものの、
こういう興行の打ち方は
結果的に市場を浄化することになっているとも言えるかも。
少なくとも一極集中型の方が観やすくもあり、
一般向けであるとは思う。
そしてその新日本プロレス及びプロレス関連は別に書くとします。

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