闘魂三銃士の一人でもあり、
日本プロレス界最大のビッグネームの一人、
蝶野正洋がデビュー以来一貫して所属した新日プロレスを遂に退団。
なんだかんだ言ってもこれだけはないだろうと思っていただけに、
ショックは大きい。
新日本プロレスでは毎年この時期は契約更改の時期。
かつて選手の大量離脱が続いたこともあり、
更改状況を公表していたこともあったが、
落ち着いてきた部分もあり、
昨年あたりから発表されなくなっていた。
しかしそれだけに緊張が走る時期でもある。
契約云々ではなく、目の怪我が原因だが、
今年は
ミラノコレクションAT が引退を発表。
ショックが小さくなかったところに
それすら掻き消されてしまうほどの大ニュースが報道された。
1/19付 新日本オフィシャルには、
「『身体作り』、『メンテナンス』を理由に
蝶野が約半年休業(契約は保留?)、
話し合い後、夏以降から復帰」
との長期欠場の発表があった。
本人も昨年中からメンテナンスに関しては発言していたこともあるので、
この発表を鵜呑みにしていたところに
今度はまさかまさかの
退団のニュースが。
これに関して情報が錯乱しているということから、
1/21、都内で催されたデビュー25周年記念パーティの前に
蝶野自身が会見を開き、改めて退団を表明。
新日本オフィシャルには改めて1/21付で
「今後の活動について会見」が発表されたが、
その内容には他報道内容とのズレもある。
それは菅林社長と蝶野本人の意見のズレに起因しているようで、
「メンテナンス期間に入る」ということは一致しているものの、
菅林社長は
「新日本への復帰を前提、もしくはそれを希望」
蝶野本人は
「新日本へは参戦予定はないが、
半年なり前にオファーがあれば考えなくもない」
と、真逆とも言える。
『退団』という言葉を使わずに、新日本を『卒業』とし、
喧嘩別れではないとはしているが、
いずれにしても、そこには契約関係はなく、
退団の事実が変わるわけではない。
ここ数年は会社からの要望は「何もない」
という状態が続いていたということで、
飼い殺し敵な状態だったのではないだろうか。
オーディエンス目線からは、
蝶野自身が自らの意思で一線を退いていたのかとも思っていたけど、
そうとも言い切れなかったようだ。
橋本、武藤退団後も、闘魂三銃士の最後の砦として、
新日イズムを守るかのように新日本一筋25年、
今後も守るべきところを守るために君臨し続けてくれると思っていたが、
まさかまさかの退団という結論となってしまった。
今後はフリーとして選手、プロデュース業なども含めたプロレス業、
タレント業、そしてAristrist の経営と、3本柱でやっていくこととなり、
選手としてはしばらくはリビルドの期間に入るとのことで、
これはもちろん肉体的なメンテナンスのことも指してはいるが、
それだけではなく、全体的な状況を立て直すことを意味している。
しかしデビュー25周年記念大会を10月に行ったのに、
同じくデビュー25周年記念パーティーをこの時期に行ったというのは、
やっぱり退団というのが昨年中からすでに視野に入っていたからだろう。
もしかしたらもっと前からこの25周年というのを節目にと
考えていたのかもしれない。
ファンとしては少し寂しいが、それは蝶野本人が一番感じていることだと思う。
改めて今後の活躍に期待したい。

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