1970年代~1980年代のHM/HR黄金期を中心に
日本でも大人気だった北アイルランド出身の大御所ギタリスト、
ゲイリー・ムーアが2011年2月6日、
休暇先のスペインのホテルで死亡した。
享年58歳。
www.gary-moore.com
BARKS ニュース
BBC NEWS
THE SUN
ホテルで睡眠中に死亡ということ以外、
今のところ死因はハッキリはしていないが、
英国の大衆紙「THE SUN」によると、
嘔吐物か何かを喉に詰まらせての窒息の可能性も。
ジョン・ボーナムのパターンということか…!?
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ゲイリー・ムーアの長いキャリアを簡単にまとめると
SKID ROW ~ Colosseum II ~ THIN LIZZY ~ G-FORCE、ソロでのヘヴィ・メタル路線 ~ BBM等、ブルーズ路線 ~ テクノ ~ ブルーズ回帰
といったところか。
SKID ROWは、セバスチャン・バックがいた
ニュージャージーのヘヴィ・メタルバンドとは
当然別のバンド。
好きだったのはTHIN LIZZYと最初のブルーズ路線の時代で
G-FORCE以降のヘヴィ・メタル期にはあまり思い入れがない。
プレーヤーの視点で見ると、いちギタリストとして
ゲイリー・ムーアに特に入れ込んだりということはなかったが、
そのプレイ・スタイルは常に理想スタイルのひとつでもあった。
ギタリストとしての自分自身はそういうタイプではないが、
自分がギタリストに求めるひとつの理想像とでも言ったらいいのだろうか。
しかしTHIN LIZZYの
『BLACK ROSE : A ROCK LEGEND』
はいつでもフェイヴァリットで大切な1枚である。
そしてゲイリー・ムーアといえば、
「Parisienne Walk Ways」
であり、そして
「Spanish Guitar」
は絶対に外せない。
サンバーストのレスポールで
ダイナミズム溢れるプレイと共に
目を閉じて口を開いた表情でチョーキングしたり
弾きまくるあの姿が、今も簡単にすぐ脳裏に浮かぶ。
しかしその姿はもう「伝説」になってしまった…。
今はまだ、ただただ信じられないが
ゲイリー・ムーアが奏でる
ダイナミックなブルーズに身を委ねたい。
そこに間違いなく自分のルーツの一部があることに疑いはない。
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突然打ち込み系のテクノ・ポップ路線に走ったときはかなり驚いたし、
それ以来かなり疎遠になってはいたが、
トレンドと自らのスタイルを融合したりするというのは
ある意味非常にゲイリー・ムーアーらしいといえばらしいと言えると思う。
そして気がつけばまたブルーズ回帰の路線に戻ってきていて
昨年には来日公演も果たして
元気な姿を見せてくれていたということなのに…。
どこかが悪かったという話はまるでなかったようなので、
まだまだ若いゲイリーの突然の訃報は誰の耳にもまさに寝耳に水であり、
残念で仕方がない。
ゲイリー・ムーア
1952/4/4 - 2011/2/6
享年58歳
ご冥福をお祈り致します。
Robert William Gary Moore
May He Rest In Peace...
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