motoGP ライダーのマルコ・シモンチェリ
(チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ)が
2011年10月23日に開催されたマレーシアグランプリ
レース中の転倒事故により死亡した。
享年24歳…。
Marco Simoncelli Official Site
プロフィール等 (motoGPオフィシャル)
死亡記事 (motoGPオフィシャル)
死亡記事 (CNN)
プレスリリース (ホンダオフィシャル)
マレーシアGP リポート (ホンダオフィシャル)
シモンチェリは2ラップ目を4番手で走行中に転倒し、
後続のコーリン・エドワーズ(ヤマハ)と
ヴァレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)が接触。
レースはすぐに赤旗中断でそのまま中止。
シモンチェリはサーキットのメディカルセンターへ搬送さたが
死亡が確認され、帰らぬ人となった。
エドワーズは肩の脱臼と靭帯を痛めたようで、
両手首と左足かかとが骨折している可能性もあるため
水曜日に検査予定とのこと。
ロッシは大きな怪我もなく、本人曰く無事な模様。
現時点で確認できるネット上にアップされている動画を見る限り
(
こちら や
こちら など)、
恐らくそもそもはシモンチェリの単独転倒だったようで、
それにエドワーズとロッシが巻き込まれてしまったかたちのようだ。
インディのダン・ウェルドン選手の死について触れたばかりなのに、
まさかGPライダーのシモンチェリが死亡してしまっただなんて…。
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シモンチェリといえば、まずは250cc時代の
青山博一と競っていた印象が強い。
シモンチェリは2008年の250ccクラスを制し、
青山が制した翌2009年は3位でシーズンを終えた。
2010年より2人ともmotoGPクラスへステップアップ。
そして今年2011年、2人はチームメイトとなる。
パッとしない青山とは対照的に
シモンチェリはしばしば上位にも食い込む走りを見せるなど頭角を現し、
その活躍には大いに期待して注目していた。
特に今年はホンダワークスライダーの3人に
割って入ることも当たり前になっていたくらいで、
すなわち上位陣の常連と言っても過言ではなかったのだが、
しかしながら致命的なことに転倒が多く目立った。
「速いけどよくコケる」
シモンチェリはどういうライダーかを端的にわかりやすく表せばそうなると思う。
しかしミスを克服し、より慎重なレースを展開できるまでに成長すれば、
ワークスライダーの座もあと一歩のところまでにきていただろう。
今シーズンの残りはもちろん、来年へ向けての活躍も
期待できるライダーの一人だったことは間違いない。
それなのに、まさか、だ…。
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日本GP以来、地上波でレースの放送がされていなかったように思うが、
単なるチェック不足か見落としだったのか!?
そういうわけで、ロレンソが欠場して
それによりストーナーの優勝が確定した
オーストラリアGPは観れていない。
そしてその次に行われたマレーシアGPは
元々来週放送予定になっていたようだが、
シモンチェリの死によりレースが中断されてしまったために、
恐らく追悼的な放送内容になる模様。
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触れているようにシモンチェリは応援していたライダーの一人で、
特に今年のホンダ勢の中では
ケイシー・ストーナーに次いで期待もしていた。
そして彼の活躍いかんによっては
優勝争いなどのレースの展開にも変化が出るような走りで、
それだけにレースを面白くしてくれていたし、
ある意味今年一番の注目株、キーパーソンでもあったと思う。
アグレッシブなライディングと速さは魅力であり見ごたえもあったが、
先に記したとおり、よくコケるというのもまた事実で、
コケる度に大きな落胆と共に文句を言っていたものだが、
そこがまた
「出来の悪い子ほど…」
のような妙な愛着のようなものもあったというか…。
書いていてふと思ったが、ノリックと似た部分もあったのかもね。
個人的にはレプソル・カラーのマシンに乗ってほしいと
期待していたライダーだけに、
それがもう実現することがなくなってしまったというのは
本当にやるせない。
とにかくただただショックが大きい…。
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マルコ・シモンチェリ
1987/1/20 - 2011/10/23
享年24歳
ご冥福をお祈り致します。
Marco Simoncelli
May He Rest In Peace...
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