今年もレースシーズンが終わってしまった。
しかし今年は特に早かった気がする。
本来であればヴァレンティーノ・ロッシのドゥカティ移籍で
より注目すべきシーズンになるはずだったが、
序盤での不調から今年は捨てる年になるんじゃないかなと
早い段階で悟ってしまったため、
逆にレースから遠ざかってしまった。
そうこうしてるうちに、気がつけばシーズンも進み
アッという間に終了してしまった、という…。
今年はケイシー・ストーナーの圧倒的な速さが目立って
見どころがそっちにシフトしたのも事実かな。
2010年のチャンピオン、ホルヘ・ロレンソとのバトルを
もう少し見たかったけど、
今年はホンダのマシンの仕上がりがよすぎたせいか、
ホンダ勢の活躍ばかりが目立ったし、
ロレンソは苦しくもそんな中なんとかくらいついている
という印象だったかも。
というわけで、第16戦オーストラリアGPで
ケイシー・ストーナーの2011年チャンピオンの座が決定。
ストーナーは最終戦バレンシアGPでも勝って合計10勝をマークし、
実にチャンピオンらしい素晴らしい成績で800cc最後のシーズンをしめくくった。
そのバレンシアでおしすぎたけど詰めが甘すぎたのは
ベン・スピーズか。
残り3周でまさかの首位に就けるも、
最終ラップのチェッカー目前でケイシーに抜き去られるという…。
ま、これだからレースは面白いわけだし。
まさに最後の最後までレースはわからないってことだね。
そしてそのバレンシアGPの1周目、
アルバロ・バウティスタ転倒。
ヴァレンティーノ・ロッシ、ニッキー・ヘイデンらが巻き込まれ
合計4台がリタイアを強いられる事故が発生。
一瞬、かなりヒヤっとした。
ロッシはこれにより2戦連続転倒事故に巻き込まれてしまったことになり、
しかもあのマレーシアの後だけに、なんともやるせないだろうなと…。
なにはともあれ、これで2011年のシーズンは終了。
800ccから新レギュレーションの1,000ccに移行する
来季の体制について。
ホンダ、ヤマハ、ドゥカティのワークスチームは基本今年と変わらずか。
しかしアンドレア・ドビチオーゾは
レプソルホンダからテック3ヤマハへ移籍。
テック3はカル・クラッチローが残留で
コーリン・エドワーズが離脱し来季はCRTチームより参戦。
このCRTというのがよくわからないが、
恐らくはmoto2のような体制をmotoGPに導入したチームだろうか。
ロリス・カピロッシは引退。
お疲れ様でした。
しかし私は未だに彼のことをよく思っていません。
そういう日本のファンも恐らく少なくはないと思いますよ。
こちら にカピロッシのインタビューと日本語の翻訳が載っていて
1998年の原田との一件にも触れられているが、
この訳がどれだけ正しいかにもよるけど
あり得ないコメントだと思う。
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「可能であったから、やったんです。そして僕が総合優勝した。文句なしの状態でね。あそこでああしてなかったら、生涯、自分のことを『ライダー』扱いできなくなってたでしょうね。
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つまり、体当たりには何ら問題はなく、やっていなかったら生涯後悔していただろうと。
そしてそうやって勝ち得た年間タイトルは文句なしの状態だと。
いったいどの口がそういうことを言わせるのか。
この人の神経だけは何があっても疑うし、
記事の冒頭とは真逆で、こんな人間絶対に信じられない。
少なくともレースはもちろん、
この人には二輪自体に乗る資格がない、あってはならない。
ここまでレーサー生活を続けられていたこと、
続けさせていた組織構造などが驚異でしかない。
カピについては一回書きたかったから最後に書いた。
話がそれた。
青山博一は残念ながらスーパーバイクへ移籍。
どうせ政治力が働いていたんだから
なんとか継続参戦させられなかったのだろうか…!?
WGPに日本人が参戦していないなんていう事態が
許されていいのだろうか…!?
最終2戦でロレンソの代役で走った中須賀克行が
なかなかのインパクトを残してくれたと思うので
彼が参戦するとか、そういう道はないのだろうか!?
日本での二輪界を盛り上げるためにも
やっぱり日本人ライダーの参戦は不可欠なわけで、
なんとかならんもんだろうか!?
来季は日本人ライダー不在という由々しき事態になりそうだが、
1,000ccでの新レギュレーションで
予期せぬ展開はいろいろが起こり得るだろう。
ヴァレンティーノ・ロッシはきっと
今年からすでに来年へと照準を絞っていたはずだし、
帝王らしい活躍に期待している。
とりあえずはストーブリーグを見守りながら、
来季を楽しみに待つとしましょう。
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