11月30日にLOUDNESS のドラマー、
樋口宗孝さんが亡くなられた。
高崎晃さんのHP 上で同日夜に発表されていたらしいが
今朝Yahoo! のトップのニュースを見て知った。
多くの方がその記事を見て衝撃を受けたのではないでしょうか…。
樋口さんは今年4月に肝細胞癌で入院。
この時もビックリしたが、
まさかお亡くなりになるとは…。
手術は生死をあらそうほどの大手術だったようで、
術後も予断を許さない状態が続き、
ずっと闘病生活をおくられていたとのこと。
最初に癌の報道をされたときも
ネットのニュースで知って驚いたが、
その後どうなったのかは
正直全く知らなかった…。
LOUDNESS は3年後の結成30周年に向けて
オリジナルメンバー4人で
30周年興行を行う予定だったらしく、
樋口さんの復帰を待って
DVD などをリリースしていたようだが
まさかの事態になってしまった…。
LOUDNESS
ロックを聴き始めた頃、洋モノ一辺倒で
日本のバンドはあまり聴かなかった私にとっても
LOUDNESS は別格だった。
英詞でアルバムをリリースしていたのも
生意気なガキに説得力を持たせるのに十分だったが、
当時夢中になっていたHR/HM シーンにおいて
何よりアメリカを現地のバンド、
しかも売れている人気バンドと
ツアーしていたという事実は
特別視するに値する存在だったのは言うまでもない。
だから私にとってのLOUDNESS は、
日本で成功を収めてアメリカに、世界に挑もうとしていたバンド、ではなく、
すでにアメリカで成功を収めていたワールドワイドなバンド、だった。
日本時代はリアルタイムでは聴いていない。
そんな私にLOUDNESS を本格的に聴く気にさせたきっかけは
アメリカ人シンガー、マイク・ヴェセーラの加入。
初めて買ったLOUDNESS のアルバムは
『SOLDIERS OF FORTUNE』。
これはアメリカのレコード店で
カセット・テープで買った物を今でも持っている。
日本からの輸入盤ではなく、
ATCO からリリースされた正真正銘のアメリカ盤である。
日本人離れしたテクニックとパワー、
一流のプロデューサー(マックス・ノーマン)によって作られた
緻密なサウンドとセンス、
そしてそのスケールのデカさは
まさにぶっ飛んだとしか言いようがない衝撃だった。
そのサウンドの根底には
いつも樋口さんのドラムがあった。
結局どのラインナップのLOUDNESS も
生で観ることはなかったが、
樋口さんの生音に触れる機会は何度かあった。
初めて聴いたのが何かのクリニックみたいなものだったと思う。
まずその存在感にビックリし、
そして生音のデカさに二度ビックリした記憶がある。
あの「世界の樋口」が自分の前で叩いていたという事実を
その音圧で解らせられた。
テクニックとかパワーが先行して考えられてしまうのかもしれないが、
スネア一発で聴かせる凄いドラマーだと圧倒された。
そんな世界のバンドの「世界の樋口」が逝ってしまうなんて
どこか遠い世界の出来事のようで、
しかしそうでないような不思議な感覚。
先述どおり、正直熱心なLOUDNESS ファンというわけではなかったが、
それでもやはりショックは大きい。
樋口宗孝
1958/12/24 - 2008/11/30
享年49歳
ご冥福をお祈り致します。
MUNETAKA HIGUCHI
May He Rest In Peace...
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