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『俺、鳩川だから!』
<あとがき>
※肩書等の各種データは2010年当時のものです。
その他時系列等も2010年当時ベースの記載となります。
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21世紀初頭の本国において、政権交代が起こり得た。
そしてその新政権で内閣総理大臣の座に就いたのが、実に4代にもよる実質的な世襲を行ってきた、『名門』と呼ばれる政治サラブレッド一家、鳩山家の4代目、鳩山由紀夫である。
さて、ここで問題なのは、本作『俺、鳩川だから!』に登場する「タラコゴリラ」こと「鳩川由紀男」少年が、果たしてこの『名門』一家の人間なのか?
『華麗なる一族』の一員なのか?
興味はまさにその一点に尽きる。
ここで鳩山家の家族構成を確認してみる。
由紀夫には同じく政治家で国会議員である弟の邦夫、井上家に嫁いだ姉、和子という姉弟がいる。
由紀夫の子供としてその存在が確認できるのは、工学者の息子、紀一郎のみであるが、紀一郎はツカサよりも年下となってしまうため、先輩という設定には合わない。
邦夫には二男一女がいる。
あらゆる選挙で敗戦を繰り返す長男太郎は、出身校がツカサと一致しない。
妹の華子は女性であるので対象外となる。
弟で官僚の二郎は、ツカサよりも年下と、これまた先輩という設定の鳩川由紀男には該当しない。
最後に念のため和子の系統だが、そもそも姓が嫁いだ先の井上であるため、可能性は低い。
息子と娘が一人ずついるようだが、息子で某大学准教授の慎が、仮に諸事情で鳩山姓を名乗っていたことがあったとしても、年齢や出身校が設定と異なるようだ。
娘の綾子は鳩山華子と同様、女性なので当然対象外。
ちなみにこの井上家も名門一家で、和子の夫、井上多門の父、井上薫は、第一勧業銀行の頭取までのぼりつめた人物である。
以上のように、もっとも可能性がありそうな3人が、ことごとく鳩川由紀男には該当し得ないのだ。
由紀夫の邸宅は田園調布、邦夫の邸宅は本駒込にあるため、鳩川由紀男がどちらかの息子だった場合、普通に考えればそのどちらかの邸宅に住んでいる可能性が非常に高い。
つまり、少なくとも当時、音羽の鳩山邸に居住していた可能性は極めて低いわけだ。
鳩川由紀男の言っていたことが嘘ではないという前提で考えれば、他に自ら鳩山と名乗り、音羽の鳩山邸を指して「自分の家」と言えるに値する人間が居るということになる。
これはもしかして由紀夫や邦夫の隠し子などがいる可能性もあるということか。
そうではなければ他の系統でまだ鳩山姓を名乗って鳩山邸に生息できる人間がいる、ということを示していることになるが…!?
ツカサが出会った鳩川由紀男とは、一体何者であったのであろうか…!?
あれから20年経過するが、鳩山家のご子息の活躍を見る機会が増えた現在、謎が深まるばかりである。
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